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店は規模や場所を新しくすれば良いと言うもんじゃない。

先日街を歩いていると店の前を列が成していました。
「すげーな~」と思い、中の様子を覗くと10坪くらいのお店で
さほど広くはありません。で、一緒に歩いているのが「もっと、広い
場所に移ればいいのに」と。

はい、この方は「ド素人選手権」ベスト4決定です。(笑)

この場所で全く問題ありません!
むしろ、下手に移転なんかしたら閑古鳥が鳴く可能性が大ですから。

今まで、スナック、居酒屋、バーなどもそうですが最初は小さい規模で
やっていて、外野(お客さんや酒屋や同業者や金融関係)に言われて
「そうかい!」とその気になって(気持ちは十分すぎるほど分ります!)、
移転すると最初はいいけど、暫くすると前ほどでもなくなり、その内に
消えてなくなっていた・・・・・。と言うの例を沢山見て来ました。

なぜか?
繁盛店って実は様々な要素が絡み合っていて「これ!」と言う一つでは
ないんですね。オーナーが1人(もしくは嫁と2人)でやっていて、多少立地は
悪くても、それがかえって個人店ぽくアットホームで隠れ家感が出て、
また、そこに集う常連さん同志との会話も盛り上がりそれが良いとかね。

スナックもそうですね。
ママと2~3人のホステスさんが15坪くらいの小さな店をやっていて、決して
高級とは言えないけど、そのママの人柄とそれに感化されたホステスさんが
気配りの利いたお店で大繁盛しているお店もね。(大体、ボトル棚を見れば
分ります)

けど、それが「ここらでもっと良い立地で」とか「店の内装にお金を掛けるか!」と。
で、普段、借金なんかしないのに「紹介しますよ!」と酒屋さんとかから
金融関係を紹介され、しかもその時はかなりチヤホヤするし、何だか自分も
大きな会社の経営者のように気がでかくなり、500万も借りれば十分な所を
何を勘違いしたか「00社長の所なら1500万までなら問題ないですから」などと
おだてられて、「いやいや・・・・、そうですか!?」となり、借りなくてもと言うよりも
借りてもいいんですが、これまた勘違いして500万で出来るお店を「だったら
天然目の一枚カウンターで」とか普通の電球で良いものを「せっかくだから
イタリア製の照明でも・・・・・」などと、結局1500万ほとんどを使っちゃう。
しかも、そのお金には「このくらいの店をやるんだから、私服にも気を使わないと。
あっ、車もそろそろいいの乗るか!?」と・・・・・。

まぁ、長々と話してしまいましたが、一概には言えませんが長らく繁盛している
お店はほとんどその場所で長~く営業しているお店がほとんどです。
それか、本店にして支店を違う場所で出すか。

なので、「10坪で月商400万なら、30坪にしたら1200万!!」と言う
単純な話しにはなりません。お客さんは10坪での雰囲気(立地、メニュー、
内装や適度な汚さ)が良くて来てくれていたんですね。いくら、働いている人も
メニューも一緒でも雰囲気が違うと「?」となったらダメ。

飲食店ってメシが旨かったり、内装にお金を掛ければ絶対か!では
全くないんですよね。ほんと、飲食店って不思議です。。。。。

追記 あっ、移転しても今までのお客さん+新たなお客さんに受け入れられ
繁盛店の店も勿論ありますけどね・・・・・。
て、ここで丸かの店を紹介したら、自分たちがボロの店をやっていることを
正当化してるみたいですよね。(笑)まぁ、実際にボロばかりですけど。

あと、5年したら借金がかなり減るかもしれないので(完済じゃないんかい!)、
その時には、中古じゃない椅子やテーブルにしますので乞うご期待を!!(おせーよ!)

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