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立地

先日、店を出したいと言う人から何箇所か候補を相談されました。

あたくしたちが店を出店するにあたり『立地』は重要です。
単にA級立地なら、駅前とか会社が沢山ある場所で、しかも
路面に面しているか、直接階段がある2Fか地下1Fとか。

しかし、そのような良い場所はほとんどの場合は、家賃も高く
敷金・保証金も高いのが相場です。大手企業や資金力が
あったり、優良企業で銀行から「00さんの会社は順調に業績が
伸びているので、”上司からも応援しろ!”なんて、私もはっぱを
かけられているんですよ。で、今回はいくらご利用ですか?
2500万?わかりました、それでは3000万でよろしいですね。」
(はいはい)

これがあたくしの場合だと、真逆の展開になり
融資の相談どころか、そんな余裕があれば返すものを早く返して
頂ければ、当方としても嬉しいのですが?なんて、言われちゃうのが
オチなので、年に一度の決算報告以外はなるだけ連絡をしないように
しているのでございます、はい。(信用なっ!)

まぁ、あたくしの会社の”ママチャリ級”の自転車操業のことはさて置き、
本題に戻りますが、本来ならやはり少しでも立地の良いところが
いいに決まっています。

あたくしは以前、「立地は後からついてくるもので、自信がある
業態なら場所は関係ないよ。」と、言っておりましたが、恥かしながら
それは企業と言う庇護の下での話しです。いざ、自分でやるとなると確かに
自信があっても、直には業績につながりません。1ヶ月で資金が底をつき”アウト!”です。

そう思うと、「少しでも成功する確率のある、しかも時を経ないで。」
思うのです。しかし、そうなると「A・B・C」と等級があったら、資金の面から
行くと、やはりB・Cにならざる得ないのですが、ただし、B・Cでも
考えようというか、やりようによってはA級に変わる場合があります。

しかも、時として「超A級」に化ける時があるのです。

それは、まず”地の利”を知っている場合です。
例えば、既にB級立地でもそこで自社の店舗が出店していて、そこそこ
お客さんがついている場合で市場がわかっているとか。

次に、やはりB級以下だと家賃関係が安いので、かなり商品に
原価をかけられます。良いモノを安く提供できます。要は胃袋に
宣伝できて、口コミでまた宣伝してもらえます。しかも、他の経費も
掛からないやりかたが重要です。(そのやり方は自分で考えてくださいね)

それに、意外と駅前のど真ん中なんていうのは競合店が多くて、
そのほとんどが安売り合戦スパイラルに巻き込まれたり、似たような
店があり過ぎて、逆に目立たないとか、直に行けるので価値が
充分に感じられない。と言うこともあるんですね。

例えば「リゾート地」が札幌駅と大通り駅の中間にあるより、
少し離れて交通が不便でも自然の中の方が「リゾート気分」を
満喫できるとか。実は、少し中心から離れていても利用動機が多様化
したせいもあり、「どうせなら、美味しくて雰囲気や味もあって、
価格も相場と同じか2割くらい安い。」店に人が集まったりしています。

ただし、企業でやっている店はそうでもありません。
夫婦や家族でやっているとか、何ていうかその中でも、料理や店つくりに
工夫や努力している店にはお客さんが集まっていますね。

でも、一番は『人柄』がにじみ出ていると感じるお店かな。。。。。

人間面白いモノで、何もないと”知恵”を使うので、
案外、良い店が出来たりします。しかし、資金に余裕があると、
店もメニューもマネをしたり、あまり考えないで大雑把な出店をするので、
最初はいいけど必ずあとから苦労します。『軸』がないからです。

あっ、相談に来た人には「資金に余裕があるのなら、いい場所。
もし、余裕がないのなら採算の合う場所。それで自信がなくて
迷うくらいなら、いっそのこと自分でやらない方が懸命だとおもう。」と。

最後に、「もし余裕があるのなら、その資金を少しまわしてね。」と
言うことは忘れませんでしたけどね。。。。。

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