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時代遅れな奴です。

ここ最近、また「精神論」を口にするようになった。
辞書には「物質的・現実的なものよりも精神的な
ものを優先して考える立場」と書いてある。

正直言って最近は「精神論」とか「根性論」とか
言うのがなんとなく嫌だった。世間一般でもどちらかと
言うと「ネガティブ」に捉えられる傾向にあるし、

自分自身も、「そんなのでうまく行くのなら苦労しない
よ」、なんて考えていた節もあった。

しかし、元来あたくしは「スーパーヘビー級並で多分
7回くらいは防衛できる位の精神論者」であり、且つ
「浪花節だよ人生は」的な人間で、

第17回(1984年)~第19回(1986年)の日本有線
大賞の「アジアの歌姫ことテレサ・テン」には敵わないが、
相当いい勝負は出来るほどの実力は兼ね備えていると自負
はしている。(ヤバイ、また横道にそれて話が長くなった)

義理、人情、礼儀、躾、道徳と言うことにはとてもうるさく
、そしてかなり厳しい。しかし、それも自分に都合のいい
ようにだが。(ペシッ!)

んでもって、ちょっと前位から(二日前)、しばらくそんな
うるさいことを言わないようにしていた自分が、周期的
なものなのか、突発的なものなのかは知らないが、しつこい
ようだけれど二日前くらい前から急に目覚めてしまった。

きっと、どこかで相当我慢をしていたのだと思う(こんな
あたくしでも)、ただ、「精神論」と言っても「気合と根性
があれば何でもできるんだ!」とか、

「貴様ァー、それでも帝国軍人か!歯を食いしばれ!」的
ではなく、あくまでも仕事の姿勢に対してです。(自分的には)

なぜ、ここ最近(二日前から)そうなったのかと言いますと
、9月20日のトップギア!で「あの頃の匂い」という題で、
あたくしが「オペラ時代」を思い出したからだと思います。

別に昔は良かったとか、あの頃の自分に戻りたいとか言いたい
訳ではないけど・・・・・?いや、やっぱり良かったし、戻りたい。
まぁそれは置いておいて、普通にみんな凄かったな、と思って。

皆、まだ若く(あたくしも22歳)、18、19、20歳の若輩者
達がしっかりと礼儀や躾、義理、人情(残念ながら道徳は・・・・・?)
を持ち合わせておりました。

でも、ほとんどの子たちは最初からそうではなく、日々の体験
を積んで数ヶ月でそのように「たくましく」なって行きました、
よく、「男は・・・・・」とか「人として・・・・・」とか「生き様とは・・・・・」
と、二十歳前後の奴らが真剣に熱く語り合っていました。

よく、「精神論」がネガティブに捉えられるのは、それはただ熱い
話で終わるか、自分のことばかり話しているからなんだと思い
ます。

あたくしも、なぜ最近まで敬遠していたかと言うと、自分でも
気づくと「自分の昔の話ばかり」になっていたり、話す相手が
15歳以上も離れていて、熱く語れば語るほど「えっ?この人
いつからヘブライ語を憶えたの?(多分、ヘブライ語という言葉
さえ知らないだろうけど)」位の勢いで、

股間に、じゃなく眉間にしわを寄せて聞いているので、逆にこっち
が段々と冷めて来るといった、とても切ない自己嫌悪現象に落ちる
くらいならその子の上司に頼もうとね。

でも、それじゃダメなんです、やはり小さなことでも大切なこと
はあたくしが伝えるべきには伝えないと。これを部下に任せている
気になっているうちは、会社の目指す「あるべき姿」にはなりません。

そう思い、現在「たかちゃんの熱く語る委員会」を発足をして(今、決定)
年内キャンペーンをやります。(長い?)

あたくし、以前の会社では中途半端になってしまった「人」を
中心にした「強い人、強い店」そして「強い業態」を目指して
います、ええ。

それでは「強い人、強い店」とは、極論を言いますとお店は「イス、
テーブル、電球があれば、水を出してもお客さんが来る」ことです。

それくらいに「人の魅力」でお客さんから指示される「人・店」になる
のが理想なんです。例えば、あたくしが店長をやっていた「オペラ」
と言うお店は「死に物狂いでやってます!」と言うだけあって、

細川部長(ちなみに、度々出てくるこの人は女性です、一応)を
はじめ、本当に真剣に本気だった、それは仕事=自分との闘い
だったから、そしてお客さんとはある意味において喧嘩なんです。

喧嘩?そう喧嘩です、自分との闘いと言いながらお客さんとの喧嘩
なんです、その喧嘩の勝ち負けは「お客さんが楽しんで喜んで帰っ
たら勝ち」逆にクレームまで行かなくても、「ああ、あのお客さん楽しませ
られなかったな~、ちょっと暇そうにしてたな~となったら負け」。

馬鹿なようですが、このような感覚でみんな「お客さんを楽しませて
喜んで帰ってくれることが、自分の喜び」でもあって本気でした。多分、
これを見ている、その頃のお客さんなら知っているはずです。

カラオケ・パブ(死語?)だったので、接客がメインですがカラオケは
皆で手拍子とかで盛り上がる武器です、しかし、一度金曜日(当時
は花金)に停電になり、店内は真っ暗で当然カラオケも使えません、

しょうがなく「ロウソク」で営業をして、「あぁ、せっかく盛り上がって
いたのに、お客さん帰っちゃうな~」と思って、スタッフ一同全卓に
謝りに言ったら、信じられない言葉をもらいました、

「いいよ、いいよ、たまにはこんなオペラもいいじゃない」と、ロウソクの
灯りの中、まるで小学生が夏休みの学校に泊まった時のように楽し
んでいました、

それだけではなく停電なのに、次から次へとお客さんがお店に入って
来るのです、入り口で事情を説明すると皆口々に「でも、皆いるんでしょ?
店もやってるんでしょ?」と言いながら。(ここで言う皆とはスタッフのことです)

あたくし思うんです、時代が変わったわけでもなく、若い子が悪い
わけでもなく、精神論が古くなったわけでもなく、ちゃんと伝える側が逃げ
ないで真剣に伝えるべきことは伝える本気さが大切なんだと。

いい立地に恵まれることも結構、内外装が格好いいのも結構、流行の
料理を提供するのもいいでしょう、それらは否定しません。

しかし、あたくしは思い続けます、「やはりベースは強い人・強い店」だ
ろうと、何もなくても「いいよ、いいよ、今日は水で」と言いながら1000円
札を置いていく魅力ある人と店。

それが出来て初めて「強い業態」が出来るんじゃないかとね。

ティナ・ターナーかとうでした。

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