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サンタ・マリア・ノヴェッラ(Santa Maria Novella)の2025年夏コフレが、2025年7月1日(火)より発売される。

サンタ・マリア・ノヴェッラが贈る25年夏ギフト
サンタ・マリア・ノヴェッラ25年夏ギフト、800年の歴史感じるボディケアキット&ルームフレグランス|写真1
サンタ・マリア・ノヴェッラから、暑い夏を優雅に乗り切るための香りのギフトが到着。

クロムハーツスーパーコピー代引き“世界最古の薬局”800年の歴史を感じる香りのセット
フィレンツェ1221セット 33,000円<限定品>
フィレンツェ1221セット 33,000円<限定品>
“世界最古の薬局”として知られるサンタ・マリア・ノヴェッラ800年の歴史や、ブランド誕生の地・フィレンツェの文化を香りで描き出した「フィレンツェ1221エディション」。ハンドソープ、ボディミルク、オーデコロンを詰め込んだギフトセットを用意する。香りは8つの中から、好みのものをチョイス可能だ。

“教会の庭園に咲くバラの蒸留水”着想スキンケア
アクア ディ ローズ ギフトセット 19,800円<限定品>
アクア ディ ローズ ギフトセット 19,800円<限定品>
優雅なバラの香りに癒される「ローズウォーター」が主役のスキンケアセットも。「ローズウォーター」は、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の修道士たちが精製した、庭園に咲くバラを用いた蒸留水に起源を持っている。ダマスクローズの蒸留水を配合したローズウォーター、クレンジングジェル、クリームが一つになっていて、スキンケアしながら爽やかな香りを楽しむことができる。

ザクロ ホームフレグランスセット 17,050円<限定品>
ザクロ ホームフレグランスセット 17,050円<限定品>
このほかにも、蕾、葉、花を秘伝のエッセンシャルオイルに漬け込んだホームフレグランス「ポプリ」とテラコッタポットのセット、ほのかに甘いパウダリーな香りを楽しめる人気フレグランス「ザクロ」のホームフレグランスセットなどがラインナップする。

いずれもフィレンツェの伝統的なモチーフをあしらったオリジナルメッセージカード付き。大切な人に向けた言葉をのせて、ぜひプレゼントしてみて。

【詳細】
サンタ・マリア・ノヴェッラ 2025年夏コフレ
発売日:2025年7月1日(火)
価格:
・フィレンツェ1221セット 33,000円<限定品>
内容:ハンドソープ、ボディミルク、オーデコロン 50mL
・アクア ディ ローズ ギフトセット 19,800円<限定品>
内容:ローズウォーター、クレンジングジェル、クリーム
・ポプリ ホームフレグランスセット 15,950円<限定品>
内容 : テラコッタ ポプリM、ポプリ 100g
・ザクロ ホームフレグランスセット 17,050円<限定品>
内容 : タボレッタ ザクロ、テラコッタ ザクロ
・イドラリア ギフトセット 33,000円<限定品>
内容 : エクスフォルエイティングクリーム、アイコントゥア、クリーム

■スペシャルメッセージカード
期間:7月1日(火)~7月31日(木)
※数量限定

【問い合わせ先】
サンタ・マリア・ノヴェッラ・ジャパン
TEL:03-6384-5188

プラダ(PRADA)の2025年秋冬ウィメンズコレクションから、新作シューズが登場。

ヴィンテージ加工レザーの新作パンプス
パンプス(ヒール 8.5cm) 214,500円(予価)
パンプス(ヒール 8.5cm) 214,500円(予価)
プラダスーパーコピー代引きのウィメンズシューズに、ヴィンテージ加工を施したレザーを素材に用いた、新作のパンプスが仲間入り。経年変化を帯びたようなレザーを採用し、アッパーやかかと部分にはレザーを余らせて断ち切るなど、エレガントさと粗野さを持ち合わせた雰囲気が特徴だ。

パンプス(ヒール 5.5cm) 214,500円(予価)
パンプス(ヒール 5.5cm) 214,500円(予価)
ラインナップするのは、ポインテッドトゥのハイヒールや、リボンをあしらったパンプス、アンクルストラップ仕様のハイヒールサンダル。いずれも、すっきりとしたシルエットでありながら、ヴィンテージ感漂う佇まいに仕上げられている。

スニーカー 165,000円(予価)
スニーカー 165,000円(予価)
そのほか、ヴィンテージ加工を施したレザーを素材に用いた、オフホワイトのレザースニーカーも用意する。

詳細
プラダ 2025年秋冬 ウィメンズ新作シューズ
発売時期:2025年7月下旬より順次
取扱店舗:プラダ各店・公式ウェブサイト
展開アイテム例:
・パンプス(ヒール 8.5cm) 214,500円
カラー:コニャック、ブラック/ブラウン、オフホワイト
・パンプス(ヒール 5.5cm) 214,500円
カラー:カカオ、オフホワイト
・サンダル(ヒール 8.5cm) 198,000円
カラー:ピンク
・スニーカー 165,000円
カラー:オフホワイト
※いずれも予定価格

【問い合わせ先】
プラダ クライアントサービス
TEL:0120-45-1913

プラダ(PRADA)の2025年秋冬ウィメンズコレクションから、新作バッグが登場。

“ゴールドチェーン華やぐ”ナイロン×レザーのバッグ
プラダ プチサック ノワール(リナイロン/ナッパレザー) 357,500円(予価)
プラダ プチサック ノワール(リナイロン/ナッパレザー) 357,500円(予価)
プラダスーパーコピー代引き プチサック ノワール(Prada Petit Sac Noir)」は、ころんと丸みを帯びたフォルムに、球形モチーフ付きのチェーンをあしらったバッグ。プラダの再生ナイロン「リナイロン(Re-Nylon)」に、ナッパレザーのハンドルを組み合わせてブラックにまとめ、ゴールドカラーのチェーンで華やぎをプラスした。

ギャザー織りなすハンドバッグ
プラダ ダダ(ラムナッパレザー) 418,000円(予価)
プラダ ダダ(ラムナッパレザー) 418,000円(予価)
「プラダ ダダ(Prada Dada)」は、柔らかなラムナッパレザーを採用したハンドバッグだ。バッグ本体にストラップを通しているため、ギャザーを織りなし、巾着バッグのように柔らかなフォルムを描くバッグとなっている。カラーは、ブラックやベージュのほか、淡いピンクベージュやアイボリー、グレーを取り揃える。

台形シルエットのチェーンバッグ
プラダ アンシェネ(ヴィンテージ加工スエード) 522,500円(予価)
プラダ アンシェネ(ヴィンテージ加工スエード) 522,500円(予価)
「プラダ アンシェネ(Prada Enchaîné)」は、台形シルエットに仕上げたチェーンバッグ。柔らかなカーフレザーを採用し、トップ部分はマグネットによる開閉式ですっきりとまとめた。フォルムは、台形タイプと、より横長に仕上げたタイプとを用意する。

ヴィンテージ加工を施したレザーバッグも
プラダ ボーリング(ヴィンテージ加工カーフレザー) 671,000円(予価)
プラダ ボーリング(ヴィンテージ加工カーフレザー) 671,000円(予価)
ヴィンテージ加工を施すことで、粗野な雰囲気をプラスしたバッグもラインナップ。台形シルエットの「プラダ アンシェネ」には、レッドやブラウンのスエードで、ボーリングバッグに着想した「プラダ ボーリング(Prada Bowling)」には、レッドやブラウンのスエード、コニャックカラーのカーフレザーで展開する。

詳細
プラダ 2025年秋冬 ウィメンズ新作バッグ
発売時期:2025年7月下旬より順次
取扱店舗:プラダ各店・公式ウェブサイト
展開アイテム例:
・プラダ プチサック ノワール(リナイロン/ナッパレザー) 357,500円
カラー:ブラック
サイズ: W15.0×H19.0×D6.0cm
・プラダ ダダ(ラムナッパレザー) 418,000円
カラー:サンドベージュ、ピンクベージュ、ブラック、グレー、アイボリー
サイズ:W25.0×H18.5×D11.5cm
・プラダ アンシェネ(ソフトカーフレザー) 506,000円
カラー:ブラック、ホワイト
サイズ:W32.5×H15.5×D11.0cm
・プラダ アンシェネ(ソフトカーフレザー) 484,000円
カラー:ブラック
サイズ:W22.0×H18.0×D11.5cm
・プラダ アンシェネ(ヴィンテージ加工カーフレザー) 522,500円
カラー:コニャック
サイズ:W22.0×H18.0×D11.5cm
・プラダ アンシェネ(ヴィンテージ加工スエード) 522,500円
カラー:ルビー
サイズ:W22.0×H18.0×D11.5cm
・プラダ テュミルト(ラムナッパレザー) 544,500円
カラー:チェリー、ブラック
サイズ:W24.0×H13.0×D13.0cm
・プラダ テュミルト(ヴィンテージ加工カーフレザー) 638,000円
カラー:コニャック
サイズ:W24.0×H13.0×D13.0cm
・プラダ ボーリング(ヴィンテージ加工スエード) 671,000円
カラー:カカオ、ルビー
サイズ:W35.0×H20.0×D16.0cm
・プラダ ボーリング(ヴィンテージ加工カーフレザー) 671,000円
カラー:コニャック
サイズ:W35.0×H20.0×D16.0cm
※いずれも予定価格

【問い合わせ先】
プラダ クライアントサービス
TEL:0120-45-1913

ティファニー(Tiffany & Co.)の「ティファニー アトラス」コレクションから、ウィメンズ&メンズの新作ウォッチが登場する。

「ティファニー アトラス」の新作腕時計
ティファニー アトラス ウォッチ
ティファニー アトラス ウォッチ
ティファニースーパーコピー代引き アトラス」は、ニューヨークのティファニー本店に掲げられている「アトラス クロック」に着想を得たウォッチシリーズ。ローマ数字のインデックスと、ラウンド型の洗練されたシルエットが特徴だ。新作は、29mm、34mm、38mmの3サイズを展開する。

文字盤には、面取りを施したアウターリングにローマ数字のインデックスをあしらい、彫刻のような奥行きと立体感を演出。光の加減で表情の変化を楽しめるスタイリッシュなデザインに仕上げた。また、29mmと34mmのモデルには、ブリリアントカットのダイヤモンドをセットしたベゼルタイプもラインナップ。落ち着いた光沢を持つ文字盤と華やかなダイヤモンドが美しく調和する。

カラーは、エレガントなティファニー ブルー。34mmと38mmモデルでは、ホワイトも展開する。

自動巻きムーブメントが仲間入り
今回の新作では、機能面も大幅にアップデート。ケースの防水性能は、従来モデルの5気圧から10気圧へと進化した。また、ムーブメントもモデルごとに異なる2タイプを搭載する。34mmと38mmモデルには、時分表示に加えて秒表示も可能な自動巻き機械式ムーブメントを採用し、50時間のパワーリザーブを実現。一方、29mmモデルにはスイスの名門ムーブメントメーカー、ラ・ジュー・ペレと共同開発したソーラー ムーブメントを搭載している。

【詳細】
ティファニー アトラス ウォッチ
■29mmケース
価格:544,500円、ダイヤモンドベゼル 935,000円
素材:ステンレススチール、
仕様:スイス製高精度ムーブメント(パワーリザーブ 8ヶ月)、10気圧防水、スイス製
■34mmケース
価格:759,000円、ダイヤモンドベゼル 1,265,000円
カラー:ティファニー ブルー、ホワイト
素材:ステンレススチール、
仕様:スイス製自動巻きムーブメント(パワーリザーブ 50時間)、10気圧防水、スイス製
■38mmケース
価格:スチールストラップ 792,000円、カーフストラップ 720,500円
カラー:ティファニー ブルー、ホワイト
素材:スチール製
仕様:スイス製自動巻きムーブメント(パワーリザーブ 50時間)、10気圧防水、スイス製

【問い合わせ先】
ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク
TEL:0120-488-712

アディダス オリジナルス 新作ユニセックススニーカーが登場。

“薄型ソール×細身”「ロープロファイル」の25年夏シューズ
ガゼル ロープロ 15,400円
※2025年8月上旬より順次発売
ガゼル ロープロ 15,400円
※2025年8月上旬より順次発売
アディダス スーパーコピー「ロープロファイル」シリーズは、“薄型ソール”が特徴のスニーカーライン。細身で洗練されたシルエットも魅力で、すっきりと履きこなすことができる。今回は、定番人気モデル「ガゼル」が新たに「ロープロファイル」仕様でラインナップするほか、「テコンドー」「ジャパン」「トーキョー」の3モデルも、新カラーや新素材で展開される。

人気の「ガゼル」を薄型ソールで
ガゼル ロープロ 15,400円
※2025年8月上旬より順次発売
ガゼル ロープロ 15,400円
※2025年8月上旬より順次発売
新作「ガゼル ロープロ」は、かつてトレーニングシューズとして知られたアディダス オリジナルスを代表するモデル「ガゼル」に、薄型ソール仕様を取り入れたモデル。グリップ力に優れたラバー素材をアウトソールに採用し、快適な履き心地を実現している。「ガゼル」のアイコニックなギザギザとしたスリーストライプスはそのままに、存在感のある1足に仕上げた。

スリッポンスタイルの「テコンドー」に新カラー
テコンドー 15,400円
テコンドー 15,400円
武道用シューズからインスピレーションを受けた薄型スリッポン「テコンドー」には、鮮やかなグリーンカラーが新たにラインナップ。2000年代初頭のスリッポンスタイルへのオマージュを込め、装飾を削ぎ落としたミニマルなシルエットに仕上げている。柔らかなレザーアッパーと滑らかなレザーライニングにより、程よいフィット感を叶えた。

「ジャパン」がメタリックアッパーで登場
ジャパン 16,500円
ジャパン 16,500円
また、1960年代のトレーニングシューズを復刻した「ジャパン」は、シルバーのレザーアッパーで展開する。モダンな雰囲気を漂わせるメタリックレザーと、薄型のレトロなフォルムが絶妙に調和。ダブルステッチを施したTトゥとメタリックな素材感を組み合わせが、「ジャパン」の新たな魅力を引き出している。

「トーキョー」レザーと合皮アッパーにアップデート
トーキョー 14,300円
トーキョー 14,300円
「トーキョー」は、従来のスエードアッパーから、滑らかなレザーと合皮素材を組み合わせたアッパーへとアップデート。薄くすっきりとしたフォルムがより洗練された印象となり、現代的なムードを高めた仕上がりとなった。

【詳細】
アディダス オリジナルス 「ロープロファイル」新作スニーカー
発売日:2025年6月19日(木)
取扱店舗:アディダス直営店 (一部取扱いのない商品あり)、全国のアディダス取扱店、アディダス オンラインショップ、アディダス アプリ、コンファームド アプリ
アイテム例:
・ガゼル ロープロ 15,400円
※「ガゼル ロープロ」は2025年8月上旬より順次発売
・テコンドー 15,400円
・ジャパン 16,500円
・トーキョー 14,300円

【問い合わせ先】
アディダスお客様窓口
TEL:03 -6732-5461(土日祝除く9:30~18:00)

もはや周知のことかもしれないが、アルパイン イーグルは2019年に登場した。

これは現在、共同社長を務めるカール‐フリードリッヒ・ショイフレ氏が、父であり、当時の代表だったカール・ショイフレ3世を説き伏せ、メゾン初のステンレススティール製スポーティウォッチとしてデザインしたもので、この成功とともに自身の代表作となった。そして次世代を担う立場として、この伝説的アイコンウォッチに注目したのが息子のカール‐フリッツ氏だった。おもしろいことに、不安視する父に対して意外にも積極的に相談に乗ったのは祖父だったそうだ。かくしてオーナー家3代に渡るウォッチメイキングの情熱がここに結実したのである。

リシャールミルスーパーコピーアルパイン イーグルはサンモリッツをモダンに解釈したデザインをベースとしつつ、文字盤にはイーグルの虹彩を思わせる繊細なパターンを施し、シャープな面取りで仕上げた一体型ブレスレットにはアルプスの岩盤を思わせる質感が与えられた。スイスの大自然への思いを宿し、そこには時計メーカーとしてだけではなく、ハイジュエラーとしての美に対するこだわりと洗練の技がいかんなく注がれている。2020年にはクロノグラフモデルを投入し、デビューから数年のあいだに高振動キャリバー、フライングトゥールビヨン、そしてスモールセコンド表示を備えた極薄型モデルとバリエーションを広げ、アルパイン イーグルはメゾンの新たなアイコンとして確立した。そして、その新境地を開くのはハイジュエラーとしての繊細な色彩感覚だ。

マニュファクチュールとハイジュエラーの邂逅

ショパールの歴史を改めて振り返ると、1860年に時計師ルイ-ユリス・ショパールがスイスのジュラ地方にあるソンヴィリエで創業した工房に遡る。その高い技術と品質からヨーロッパの王侯貴族に愛用され、1937年にジュネーブへ移転したのちも着実に名声を得ていくが、1960年代、ポール-アンドレ・ショパールの時代には後継者が途絶えたことで存続の危機に陥る。これに手を差し伸べ、ショパールの経営を引き継いだのがドイツの老舗ジュエラーとして名を馳せたカール・ショイフレだった。

カール・ショイフレは1904年にドイツのプフォルツハイムで会社を創業し、ジュエリーウォッチはじめ、ペンダント、メダル、ブレスレット、ブローチといったアクセサリーにアール・ヌーヴォーに着想を得たフローラルのモチーフで人気を博した(ちなみに彼はエスツェハ/Eszehaというブランド名で販売した)。戦後、家業を継いだ孫のカール・ショイフレ3世は、金細工職人であると同時に優秀な時計職人でもあり、本格的なウォッチメイキングの確立を模索していた。ポール-アンドレ・ショパール、そしてカール・ショイフレ3世との出会いは互いにとって好機であり、大きな転換点になったのである。

1976年にハッピーダイヤモンドを発表し、ムービングダイヤモンドはジュエリーウォッチの世界に革命をもたらし、ショパールの名は時計の世界に一躍広まった。それから2年後には自社内に独自の合金生産のできる鋳造工場をいち早く設立し、ジュエリーと時計の開発製造における垂直統合化を果たした。そして今では毎年カンヌ国際映画祭において、レッド カーペット コレクションの新作ハイジュエリーが世界の注目を集めるほど、ジュエラーとしてのショパールの名は世界的に知れ渡っている。そう、ショパールのアイデンティティを支える根幹には、時計メーカーとして、そしてジュエラーとしての歴史があり、このふたつの歴史を持つことがショパールのウォッチメイキングにも大きな影響を与えていることを忘れてはならない。

アルパイン イーグルには、自社で金を鋳造するゴールドファウンドリを持つ強みを生かしてフルゴールドモデルも豊富に揃う。だが、イエローゴールドモデルのラインナップはそれほど多くない。左:自動巻き(Cal.Chopard 01.01-C)。COSC認定クロノメーター。18KエシカルYGケース&ブレスレット。41mm径。厚さ9.75mm。100m防水。時計の詳細はこちら。右:自動巻き(Cal.Chopard 09.01-C)。COSC認定クロノメーター。18KエシカルRGケース&ブレスレット。36mm径。厚さ8.4mm。100m防水。時計の詳細はこちら。

ショパールのハイジュエラーとしての自負はモノづくりばかりでなく、素材そのものにも向けられた。2013年に責任ある調達を目指すフェアマインド認定のエシカルゴールドの採用に着手し、3年後にはすべての製品において100%エシカルゴールドの使用を宣言。さらに2019年に発表したアルパイン イーグルではリサイクルスティールを70%含有するルーセントスティール™を採用しているが、そのリサイクル率はすでに80%を超えており、2025年までに90%以上の達成を掲げている。また、2023年末までにアルパイン イーグル含むすべてのSS製ウォッチにルーセントスティール™の使用することが決定している。

さらにこの責任ある調達の精神はメゾンで使用されるダイヤモンド、プレシャススストーンにもおよぶ。たとえば、ショパールで使用するすべてのダイヤモンドは、いわゆる“紛争ダイヤモンド”ではないことが証明されたキンバリープロセス認証を受けたもの、加えて原産地が特定できないものや、認証制度の未実施国や地域からのダイヤモンドを売買しないことを義務付ける自主規制を敷き、調達先のトレーサビリティが可能なものだけが使用される。

こうした取り組みは、持続可能性のある社会の実現に向けたメゾンとしての使命であり、サステナブル・ラグジュアリーへの旅として長期的なプロジェクトに位置づける。ショパールにとって、それは時を超越する真のラグジュアリーの追求なのである。

ナチュラルな美しさを引き出す、洗練の美学と熟練の技の世界

ジュエラーとしてのショパールの存在を際立たせているのは、共同社長であり、ハイジュエリー部門を統括するアーティスティック・ディレクター、キャロライン・ショイフレ氏が提唱する“ナチュラルな美しさを引き出す”ことを主眼に置いたスタイルである。

「宝石には本来備わった美しさがあります。ジュエラーがすべきことは、過度に手を加えずそれを引き立てること。シンプルなデザインのなかでこそ、彼らの卓越したスキルが発揮されます」

ショパールのジュエリーは、この彼女の感性をもとにデザインされ、ジュネーブのメイランにある本社内に設けられたハイジュエリーアトリエから生み出される。このハイジュエリーアトリエは極めて秘匿性が高いため、どれほどの経験を持つ職人がここでの作業を担当できるのかは明かされないが、キャロライン・ショイフレ氏のアイデアとスケッチがデザイナーへと渡され、その後ワックス彫刻職人や鋳造職人、宝石職人、細工職人、ジェムセッター、研磨職人など、同アトリエが誇る多くのアルチザンたちの芸術的な技巧を経て徐々に形作られていく。

拡大するアルパイン イーグルのバリエーション。すべてルーセントスティール™モデルだが、繊細な表情のダイヤルの存在が際立つ。左:自動巻き(Cal.L.U.C 96.40-L)。COSC認定クロノメーター。ルーセントスティール™ケース&ブレスレット。41mm径。厚さ8mm。100m防水。時計の詳細はこちら。中&右:自動巻き(Cal.Chopard 01.01-C)。COSC認定クロノメーター。ルーセントスティール™ケース&ブレスレット。41mm径。厚さ9.7mm。100m防水。時計の詳細はこちらとこちら。

ラグジュアリースポーツと呼ばれるジャンルは、現代において主流の人気スタイルであり、各ブランドが揃えている。だがアルパイン イーグルがそのなかでも一線を画すのは、前述のとおり、サンモリッツという連綿と続く名作のDNAにモダンな感性を吹き込んだスタイルが評価されているのはもちろんのこと、ナチュラルな美しさを引き出すというジュエラーとしての美学が同時に打ち出されているからにほかならない。その本領が発揮されているのが、新作アルパイン イーグル サミットでの豊かな色彩表現といっていいだろう。

アルパイン イーグル サミット ジナルブルーダイヤル Ref.295363‐1007 1250万7000円(税込)

※アルパイン イーグル サミットはすべてショパールブティック限定販売。

見る角度によってまったくカラーリングが変わって見えるジナルブルーダイヤル。ジュエラーらしい繊細な色彩感覚があってこその1本と言えるだろう。自動巻き(Cal.Chopard 01.15-C)。COSC認定クロノメーター。ブルー&バイオレットサファイアベゼル。18KエシカルWGケース&ブレスレット。41mm径。厚さ9.7mm。100m防水。時計の詳細はこちら。

文字盤に採用したジナルブルーと呼ばれるカラーは、従来のアレッチブルーやベルニナグレー、ピッチブラックと同様にアルプスの大自然の色彩から着想を得たものだ。それは見る角度によってブルーからバイオレットへと変幻自在に印象を変え、壮麗な氷河から付けられたその名のとおり、氷が光線を部分的に吸収することで生み出すマジックカラーを想起させる。

この特殊なカラーにはPVD加工が用いられ、それも一般的な色素ではなく、特定の気体と蒸着させる時間によってでき上がった複数の層が干渉することで生まれる。さらにそこにイーグルの虹彩を思わせる表面の質感を組み合わせることで、光の反射や屈折によってより一層煌めくのである。

プロパイロットXに万華鏡のような色彩をもたらした、最新のレーザー加工。

プロパイロットXコレクションを発表して以来、オリスはそれをとことん楽しみ尽くしてきた。その初代ラインナップのなかで、私の個人的なお気に入りは鮮やかなサーモンダイヤルだった。オリスは今年プロパイロットX カーミットを発表し、鮮やかなグリーンダイヤルのデイト窓に月に1度現れる、カエルの笑顔をフィーチャーした。そして今回、オリスはドバイ・ウォッチ・ウィークに合わせ、チューリッヒの研究所との共同研究によるレーザー技術を駆使し、これまでに見たことのないダイヤルを備えたプロパイロットX “レーザー”を発表した。

まずは最初にそのダイヤルの話から。オリスによると、角度によって光を受けて色が変化するダイヤルを作るために、製造工程上で斬新なレーザー技術が使われている。オリスはこの加工について、光をさまざまな組成に分割する表面加工を施すことで、時計を見る場所によって虹のような効果を生み出すと説明している。赤の光波は打ち消され、緑と青の光波は反射されることで、ダイヤルのクールなグラデーションが生まれるのだ。ロゴとインデックス、ミニッツトラック、ダイヤル上のテキストにもレーザー加工が施され、立体的な効果を与えている。

ダイヤル以外に目を向けると、“レーザー”はプロパイロットXのおなじみのフォルムに、39mm径のチタンケースとそれにマッチするブレスレットを採用している。内部にはオリスのマニュファクチュールキャリバー400が搭載され、5日間という驚異的なパワーリザーブを誇る。2020年にキャリバー400を発表した当初は、性能に関する不満や批判もあったが、現時点ではすべて解消されているようだ。そして今回の発表では、スーパーコピー時計ちょっとした微調整が加えられた。

オリス プロパイロットX “レーザー”の希望小売価格は81万4000円(税込)で、HODINKEE Shopを含むオリス正規販売店で購入可能だ。

このチタンダイヤルはブルーからグリーン、パープルまでの美しいグラデーションを描くが、オリスの説明によると、実はダイヤルには色の顔料は使われていない。その代わり、レーザー処理によってチタンに変化が与えられており、反射して戻ってくる光の波が可視光線のスペクトルの特定の部分だけを含むようにしている。さらに、“きらめく”レインボー効果を生み出すために、その他の処理も加えられている。

私はまだこの時計を実際に見たことはないが、優れたダイヤルを作るために採用されたエキサイティングな技術が施されていることは間違いなさそうだ。しかも、パイロットウォッチを完璧にモダンにアレンジしたプロパイロットXに自然とフィットするような仕上がりだ。こうしたダイヤルのデザインをとるのは、オリスが6時位置のデイト窓を廃止する絶好のタイミングでもあった。特に、あるカエルがそこから顔を出していたときなどはあまり気になったことはなかったが、これはシンプルな3針時計にふさわしいダイヤルであり、これ以上のものはなさそうに思える。

oris pro pilot x laser
新しい“レーザー”の希望小売価格は81万4000円(税込)で、スタンダードダイヤルのモデルは69万3000円(税込)だ(“カーミット”は税込72万6000円で、カエルのバッグがついてくる)。レーザーテクノロジーが駆使されているためにこの値段でも十分と思えるが、約5000ドルというのは現在極めて競争力のある価格帯である。ともあれ、手首の上でレーザーショーを楽しみたい人たちにとって、新たな選択肢ができたことは素晴らしいことだ。プロパイロットXが、漫画のカエルであれ、最先端のレーザーであれ、オリスからの実験的の提案であるならば私は大歓迎だ。

基本情報
ブランド: オリス(Oris)
モデル名: プロパイロットX キャリバー400 “レーザー”

直径: 39mm
厚さ: 12mm
ケース素材: チタン
文字盤色: レーザー加工が施されたチタン
夜光: 針にブラックのスーパールミノバ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: チタン製ブレスレット

oris propilot caliber 400 movement caseback
ムーブメント情報
キャリバー: オリス キャリバー400
機能: 時間、デイト表示
直径: 30mm
パワーリザーブ: 120時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 21
クロノメーター認定: なし、オリスは1日あたり-3/+5秒の精度と公表している
追加情報: MyOris登録で10年の延長保証

価格 & 発売情報
価格: 81万4000円(税込)

ロンジン レジェンドダイバーに39mm径モデルが新登場。

ミッドセンチュリーダイバーズのケースサイズを小型化し、2色のダイヤルカラーでリフレッシュした。

ロンジン レジェンドダイバーのファンにビッグニュースだ。このブランドで長年親しまれてきた風格のあるダイバーズウォッチが、ケースを小型化してリモデルされた。39mm径になった2023年版レジェンドダイバーは、現在のテイストを反映したサイズに変更され、ブラックまたはブルーのラッカーダイヤルが用意された。また、スイスブランドらしく、ストラップかスティール製ブレスレットかを選べる。

パネライスーパーコピーどちらの色でも、厚さ12.7mm、ラグトゥラグが47mmで、直径39mmのステンレススティール(SS)製ケースを採用している。300m防水でSS製のクローズドケースバックを備え、ふたつのリューズがあり、ひとつは時刻合わせ用(現時点では日付なしのみ)、もうひとつは両方向回転式のインナーベゼルを操作するものとなっている。2007年以来親しまれてきたレジェンドダイバーでありながら、最高の着用感を実現するためにリフレッシュされている。

ロンジンは新しいレジェンドダイバーに、COSC認定を取得したETAベースの最新ムーブメントL888.6を搭載した。これは、72時間のパワーリザーブとシリコン製ヒゲゼンマイを備えた自動巻きムーブメントだ。さらに、レジェンドダイバーは(記録を持っている人のために)ISO6425準拠のダイバーズウォッチでもある。

ブラックとブルーのどちらのダイヤルもSS製のフルテーパーブレスレットが付属するが、ブルーのバージョンには同色のナイロン製NATOストラップをオプションで付けることができ(NATOストラップは日本展開なし)、またブラックダイヤルのモデルにはヴィンテージスタイルのブラウンレザーストラップを付けることもできる。価格はストラップ付き、SS製ブレスレット付きがともに49万8300円(税込)となっている。

我々の考え
前述したようにレジェンドダイバーは2007年に発表され、当時としては斬新な“ニュー・ヴィンテージ”ムーブメントの最前線にロンジンを押し上げ、大成功を収めた。1959年のデザインをベースにしたレジェンドダイバーは、元々42mm径のスーパーコンプレッサースタイルのダイバーだった。

2023年、レジェンドダイバーはミッドセンチュリー期のデザインをより現代的なテイストに近づけるため、ひと回り小さく生まれ変わった。僕がおもしろいと思うのは(1950年代のオリジナルよりも現代版のほうが小さいというのはさておき)、パネライのような大型デザインが台頭してきた2007年にレジェンドダイバーが発売された時点で、すでに大衆の嗜好からすると少し小さかったということだ(ロンジンが36mm径のレジェンドダイバーを提供し続けていることも忘れてはならない)。

しかし、チューダー ブラックベイ フィフティ-エイトのような時計が商業的な成功を収めた後の時代において、39mmという大きさはまさにジャストサイズといえるだろう。また、ケース幅が3mm縮小した分、ラグトゥラグは42mmモデルよりも5mm以上短くなっている(52.4mmから47mmへ)。自分の手首にはちょっと大きすぎる……、としばしば指摘されていたこの時計にとって、この変更はこの美しいデザインをより多くの手首にフィットさせる秘策となるかもしれない。

つまり、シンプルで理解しやすく、そしてオリジナルから最高にエキサイティングな進化を遂げたヴィンテージ風ダイバーズウォッチだ。新しいサイジング、引き継がれたツールレベルのスペック、COSCクラスの計時、さまざまなオプションの搭載など、ロンジンは2023年の新作でも感動をもたらし続けている。レジェンドダイバーのデザインを高く評価しながらも、よりオーソドックスなミッドサイズを望んでいた人々にとって、オールドダイバーに新たなテイストを加えたこのモデルは非常に高い人気を得るだろう。

基本情報
ブランド: ロンジン(Longines)
モデル名: レジェンドダイバー
型番: L3.764.4.50.0(ブラックダイヤル、ストラップ付き)、L3.764.4.50.6(ブラックダイヤル、ブレスレット付き)、L3.764.4.90.2(ブルーダイヤル、ナイロンNATO付き※日本展開なし)、L3.764.4.90.6(ブルーダイヤル、ブレスレット付き)、

直径: 39mm
厚さ: 12.7mm
ケース素材: SS
文字盤色: ブルー、もしくはブラックのラッカー仕上げ
夜光: スーパールミノバ
防水性能: 300m(ISO 6425規格に準拠)
ストラップ/ブレスレット: レザー、ナイロン製NATOストラップ(NATOストラップは日本展開なし)またはSS製ブレスレット

ムーブメント情報
キャリバー: ロンジン L888.6
機能: 時・分・秒表示
パワーリザーブ: 72時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万5200振動/時
石数: 21
クロノメーター認定: COSC認定あり
追加情報: シリコン製ヒゲゼンマイ(ISO 764)

価格 & 発売時期
価格: レザーストラップ、SS製ブレスレットモデルともに49万8300円(税込)、NATOストラップモデルは日本展開なし(3000ドル)

ユニセックスな時計とは何なのか、見直すときが来たのかもしれない。

パテック フィリップはアクアノートとノーチラスのコレクションに新しいリファレンスを多数発表した。そのなかでも際立っていたのが、“女性向け”のミニッツリピーター機能を備えたレインボーアクアノートだ。言うまでもなく、私はInstagramにあった虹色のアクアノートの画像の嵐で目が覚めた。約5分間、目をこすり、大量に水を飲み、新しいパテックについての大量のテキストメッセージを開封したあと、2度目のスマホチェックをした。私はすぐに、昨年発売されたアクアノート・ルーチェ レインボーと、レディスウォッチデザインにおける安易な方法であるジェムセッティングに関する、自身の厳格な批判を思い出した。

さて、これで私は1年賢くなったが、意見はまったく変わっていない。

パテック フィリップスーパーコピー時計 アクアノート・ルーチェ “レインボー” ミニット・リピーター・ハイジュエリー
直感に従えと言われるが、1度に吸収することが多くて、自分の気持ちを整理することができなかった。順番に行こう。“女性のためのミニッツリピーター”は全面的に賛成だ(ただし、ここでの意味は厄介なのであとで詳しく説明しよう)。挑発的な宝石の使い方、これも全面的に賛成する。ケースとブレスレットに虹色に輝く宝石がたっぷりセットされている。それほどでもないかも。これらの新しいジェムセットされたモデルにジェンダーラベルを貼る…ああ、今は2023年だよ。

ときどき、私は性別がないと主張する。またあるときは意図的なレディスデザインも主張する。多くの場合、それはブランドとは何の関係もなく、すべてブランドのアプローチにおける姿勢が関係していると気づかされる。女性をターゲットにしているのであれば、女性が何を望んでいるのかを聞いたほうがいい。なぜなら、私でさえ女性が何を望んでいるのか正確にはわからないからだ。私は36mm径が好きだが、41mm径が好きな女性もいれば、26mm径の小さなものが好きな女性もいる。そしてミックスしたものが好きな人もいる。

本当に賢いやり方は、さまざまなサイズを提供することである。APはこれを行い、すべての女性が同じものを好むわけではないことを理解しようとしている。例えばAPが昨年リリースしたレインボーセットは、37mmと41mmのサイズで展開し、ジェンダーラベルは割り当てていなかった。

パテック フィリップ アクアノート・ルーチェ “レインボー” ミニット・リピーター・ハイジュエリー
アクアノートのような時計は“現代的”なパテックの規範のなかでも認知度が高いため、よりスポーティなモデルであるこの時計は、存在感を示す絶好のチャンスがある。ここで何が言いたいのか、まだ正確に読み解けていないが、パテックには敬意を表したい。女性のためのコンプリケーションウォッチを求めよ、さらば与えられん。

大量のコーヒーを飲み、深く物思いにふけったあと、私はHODINKEE出身のカーラ・バレットに電話をして彼女の意見を聞いた。“パテックはこのような伝統的なモデルでリスクを冒している。でもこの時計にはもっと控えめなものが欲しい。例えばプラチナかホワイトゴールドのアクアノート MR トープ 35mmとか?”。なんて粋なの。

パテック フィリップ アクアノート・ルーチェ “レインボー” ミニット・リピーター・ハイジュエリー
時計のスペックを分析してみよう。アクアノートのミニッツリピーターは大賛成だし、ジェムセッティングは確かに印象的だ。防水性はないが、その議論はInstagramのパティーナボーイにお任せしよう。悪いけど、誰が200万ドルの宝石がセットされた時計でダイビングをするんだ?

昨年発売されたクロノグラフ アクアノート・ルーチェ “レインボー” Ref.7968/300R-001に続き、今作は色とりどりのバゲットカットサファイアおよびバゲットカットダイヤモンドをレインボーに配色してパワーアップさせた。ブレスレットまたはコンポジットストラップが用意されているが、これらはまったく同じ時計ではない。

まずは控えめなストラップモデルから始めよう。アクアノート・ルーチェ “レインボー” ミニット・リピーター・ハイジュエリー Ref.5260/355R-001はローズゴールド製で、52個のマルチカラーバゲットカットサファイア(3.19ct)、112個のバゲットカットダイヤモンド(7.31ct)、160個のブリリアントカットダイヤモンド(0.72ct)をあしらっている。ケースのサイズは直径38.8mm(10時から4時範囲)、厚さは10.7mmだ。

パテック フィリップ アクアノート・ルーチェ “レインボー” ミニット・リピーター・ハイジュエリー
文字盤にはさりげなく宝石を施し、中央には“インビジブル”バゲットダイヤモンドをセット。レインボーサファイアによる各インデックスのあいだにはブリリアントカットダイヤモンドがスノーセッティングされ、ベゼルの色調のグラデーションと呼応している。Cal.R27は、ケースの左側面に取り付けられたスライドセットを作動させることで必要に応じてチャイムを鳴らす。なおスライドに宝石は施されていない。ありがたいことに、追加で10個のバゲットカットダイヤモンドが、アクアノートのクラシックなデプロワイヤントクラスプにひそかにセットされている。

パテック フィリップ アクアノート・ルーチェ “レインボー” ミニット・リピーター・ハイジュエリー
Ref.5260/1455R-001(ダイヤブレスレット)は、130個のバゲットカットダイヤモンド(8.66ct)と779個のマルチカラーバゲットカットサファイア(45.05ct)が全体に敷き詰められている。そして、単に宝石をRGブレスレットにのみ追加したのではなく、こちらはケース側面、ブレスレット、スライドピースと、全面に宝石がセットされ、全体的にレベルアップしていることにお気づきだろう。あー疲れた。ケースサイズは同じく、直径38.8mm、厚さ10.7mmである。

12個のマルチカラーバゲットカットサファイアインデックス、同じくバゲットカットダイヤモンドで構成されたアワーリング、3個のバゲットカットルビーでセッティングされた時針、5個のバゲットカットブルーサファイアでライトアップされた分針。その針を運ぶ中心の穴には、ブリリアントカットダイヤモンドが1粒セッティングされている。

パテック フィリップ アクアノート・ルーチェ “レインボー” ミニット・リピーター・ハイジュエリー
そう、私は個人的にレインボーを愛していないかもしれない。ただレインボーの背景にある姿勢が大好きだ。パテックの挑発も大好きだ。しかし私たちは絶対に、2023年に女性用腕時計をどう売り込むかという議論に触れなければならない。これはレディス用の時計ではなく、宝石のセッティングが多いだけの時計である。どちらかというと、これがユニセックスモデルとして売り出されていたら私は飛びついていたかもしれない。私は荒っぽい感じを少しとろうとするスイス人の生き方を愛している。だがアクアノート・ルーチェをキャンバスとして使うのは、型どおりのやり方な気がする。レインボーデイトナが常に目指してきたのは、いつでも快適に身につけられる腕時計である。このアクアノートのグランドコンプリは、最も騒がしく、最大限度まで超えたものなのだ。

パテック フィリップ ノーチラス・ハイジュエリー
さて、最後は宝石をセットしたノーチラストリオだ。私はこれを支持しよう。文句のつけようがない。こちらの新作はダイヤモンドに、ブルーサファイア(7118/1451G-001)、ルビー(7118/1452G-001)、エメラルド(7118/1453 G-001)をそれぞれ組み合わせた、貴重な“スノーセット”ウォッチ3本だ。WGの3モデルはいずれも直径35.2mmで、自動巻きCal.26-330を搭載、透明なサファイア製シースルーバックからそのムーブメントを鑑賞できる。

私のひそかな疑惑は、高級時計メーカーから頻繁に依頼されるほどのジェムセッティング業界のリーダーであり、ジュネーブに拠点を置くサラニトロ社に、パテックが依頼をしたのではないかということ。さらに昨年、パテックは同社の株式40%を取得したと発表している。ここで見られるスノーセッティングは、最近発表された斬新なロイヤル オークダイヤモンドセッティングで使用されているスノーセッティングと、ほぼ同じなのだ。

パテック フィリップ ノーチラス・ハイジュエリー
パテック フィリップ ノーチラス・ハイジュエリー
興味深いことに、これらのノーチラスモデルは、過去に宝石をセットした3800系(これらがその好例。1、2、3、4)を思わせるもので、それは皮肉なことに男性向けに販売されたものである。この3つの“レディス”ウォッチは、パテックがノーチラスのラインナップを拡大する可能性があることを示す、重要な証拠と捉えることができるのだろうか。それとも、これは宝石をセットしただけのさりげないものなのだろうか? まあ賭けをするつもりはない。

ユニバーサル・ジュネーブ史上最も希少なクロノグラフ。

ユニバーサル・ジュネーブ史上最も希少なクロノグラフ。

ユニバーサル・ジュネーブのフィルムコンパックスである。古いフォーラムの投稿には、典型的なUG(ユニバーサル・ジュネーブ)コンパックスの粗い写真がいくつか掲載されている。そのなかに、6時位置インダイヤルの上に“FILM COMPAX”と記され、さらに誰も使い方を知らない奇妙なアウタースケールもいくつかあるUGの個体があった。

コレクターらはすぐに、この赤と黒の目盛りがカメラフィルムの使用量を測るために使われるものだと理解した。しかしユニバーサル・ジュネーブ フィルムコンパックスのRef.22522は、これまでに10本未満しか知られていない、最も希少なヴィンテージUGのひとつである。今週、市場に出たばかりの例がヘリテージ・オークションに出品された。今回実際手に取る機会があり、スーパーコピー時計ユニバーサル・ジュネーブ界における真の聖杯を特集するきっかけがあった。

おもしろいことが起きる
ユニバーサル・ジュネーブ フィルムコンパックス Ref.22522は1945年に製品化。これまでに知られているすべての例はすべて米国市場向けに製造されたもので、おそらく米国の映画製作のためのものだった。数年前、サシャ・ダヴィドフ(Sacha Davidoff)氏と謎に包まれたA氏は、既知のフィルムコンパックスをすべて記録したが、わずか7本しか見つけられなかった。

フィルムコンパックスには専用に作られたアウタースケールがあり、ほかのUGクロノグラフとは一線を画している。赤と黒のスケールは、フィート/秒で使用されるフィルム量を示すように設計。赤は16mmフィルム用、黒は35mmフィルム用で、旧来の業界標準である24フレーム/秒に合わせて調整されている。また3時位置のインダイヤルには、フィート/分のフィルム使用量を測定するためのマーカーも追加されている。

このスケールは、毎秒使用される16mmまたは35mmフィルムの量を測定するために使用された。

フィルムコンパックスは、映画業界のために特別に設計された数少ない腕時計のひとつである(ギャレット フィルメーターもそう)。ほんのひと握りしか見つかっていないのは、特殊な用途のためだとすぐにわかるだろう。フィルムコンパックスの広告によると、同クロノグラフは“映画やテレビのプロデューサーにとって価値あるサービスを提供する”という。そのスケールは、毎秒カメラを通過する16mmフィルムと、35mmフィルム両方の映像を示すよう、段階的に調整して記されている。

ブランドはアエロコンパックス、メディココンパックス、スペースコンパックス、ダトコンパックスといった、各目的に特化したクロノグラフを数多く製造していた。パイロット、医者、宇宙飛行士、プロカメラマンなど、自身の仕事をよりよくこなすための道具を求めていた人が、この時計を買っていたと想像に難くない。そうしてヴィンテージUGに特徴を与えてきたのだ。しかしそのなかでも、フィルムコンパックスは特に際立っていた。

今回ヘリテージ・オークションに出品されるフィルムコンパックスは公に販売されたことはなかったが、これまで登場した既存の例と完全に一致している。まずブリッジには、米国市場向けの生産を示すユニバーサル・ジュネーブの米国輸入コード、UOWと刻印されている(実際、フィルムのフィート単位での測定がアメリカ向けであったことを示している)。この時計はオリジナルオーナーのものではないが、ヘリテージによるとロサンゼルスからやってきたとのこと。この時計がハリウッドの老監督の手首を飾ったあと、何人かの子孫に受け継がれ、最終的にエステートセールでブローチとスターリング・シルバーの下から発見されたという来歴が想像できる。

なかに入っているのは一般的なUG製手巻きクロノグラフムーブメント、Cal.287である。これまでの例はすべてスティールケースに収められていたが、ダヴィドフ氏いわく、古いUGの広告に14Kゴールドバージョンが掲載されているためその製造の可能性もあると言う。ヘリテージに出品されたこの最新の例は、フィルムコンパックスの以前の例で観察されたのと同じシリアル番号とムーブメント番号の範囲(1174xxxと261xxx)に属する。

チケット売り場にて

ほとんどの例はeBayやウォッチフォーラムに掲載されている。注目すべき個体は、2016年のフィリップス、スタート・ストップ・リセット・オークションにて6万8750スイスフラン(当時の相場で約760万円)で落札されたフィルムコンパックスだ。このセールでは240万5000スイスフラン(当時の相場で約2億6545万円)で落札されたスプリットモデルのロレックスがヘッドラインであったなど、いろいろと突拍子もないことが起きていたため、今回の予想がヒントになるものではない。

ヘリテージはフィルムコンパックスに1万ドル(日本円で約151万7000円)の入札最低価格を設定しているが、UGは以前ほど話題になっていないため(私見であるが残念だ)、最終的にどこまで行くかはわからない。ケースはまだシャープなままだが、フィルムコンパックスの最も重要な部分である文字盤、特にアウタースケールの周りには斑点や擦り傷が見られる。ことさら目立つのはインダイヤルだ。とはいえ文字盤はオリジナルで、強調されたセリフ付きフォントの“UNIVERSAL GENEVE”と“FILM COMPAX”のおかげで容易に見分けがつく。

昔のコレクターは何よりも希少性を重視していたが、今はコンディションを見てから希少性に目を向けることが多い。はっきり言ってこれは40年代の時計であり、よくも悪くもそれが表れている。これがどこで売れるのかまったくわからない。フィリップスの結果が唯一の基準であるが、これは明らかに6万ドルする時計ではない。ヘリテージ側も2万ドル(日本円で約305万円)で売れたら大よろこびするだろう。

ユニバーサル・ジュネーブは、私がヴィンテージウォッチを愛するきっかけとなったブランドだ。なぜか“ポール・ニューマン”が何かを知る前に、“ニナ・リント”を知っていたくらいに。しかし、慣れが必要なブランドでもある。現代のオメガのカタログよりもリファレンスが多い。さらにユニバーサル・ジュネーブのクロノグラフ黄金期は40年代、50年代にさかのぼるが、これらは今のコレクターが話題にするような時計ではない。それ以上に、フィルムコンパックスの珍しさとおもしろさは、説明するのに時間がかかる。

しかし、フィルムコンパックスがユニバーサル・ジュネーブのなかでも最も特別なクロノグラフのひとつであることを忘れてはならない。実際に見ることができるとは思ってもいなかったが、見た今でも言えることは、神秘的な雰囲気を失っていないということだ。

このUG フィルムコンパックスの詳細については、ヘリテージ・オークション、ウォッチ&ファインタイムピース シグネチャー オークションのロット54174をご覧ください。