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何を持ってプレミアムなのか?

本日は業界ニュースを見て(そんなの見てんのかよ!)、「なるほどな」と
思ったことを書きますね。

『日経MJ(流通新聞)メールマガジンからで「プレミアムの大安売り」題名で
まずは牛丼チェーンの松屋が「プレミアム牛めし」として380円(並)で販売して、
従来品よりも90円高くなり、徐々にプレミアムに替えて行き、こちらが標準に
なって行くと。(そもそも、牛丼が380円でも十分安いと思うけど)

で、何を持って「プレミアム」というのでしょうか?ライバルに比べて付加価値も
価格も高いからなのか、それとも高級であることをアピールするための
巧みなマーケティング戦略なのか。消費者にはなかなか分かりにくいですね。』
と書いています。

また、ビール業界のことも書いています。
大手ビールメーカー4社が、どこも「高級ビール」とか「プレミアム」などをうたい、
これだけ増えれば「何か高級なの?」と不思議に思うこともしばしばだと。
(まぁ、確かに)

例にとっているのが、鳥貴族という1都2府6県にまたがり348店舗を展開している
280均一の焼き鳥チェーンがあるのですが、そこのビールはキリンの一番搾りから
サントリーのザ・プレミアム・モルツに変わったとのこと。(担当者さん頑張りましたね)

皆さんもご承知のように「ザ・プレミアム・モルツ」と言うと、一昔前の御中元でも
使われていたサッポロの「恵比寿ビール」のような高級感があるビールです。
(今でも恵比寿は高級感あるし、個人的に憧れです)

それが280円(税別)で提供されたら消費者の受け止め方は様々でしょうと
書いています。「プレミアムが280円で飲めるとはありがたい!」と言う人も
いれば「一番搾りと同じ価格でなぜ高級ビール?」と言う人もいるはずだと。
もちろん、営業上の「努力」によって実現した価格でしょうから、余計な
お世話かもしれませんが、高級感が相当落ちることは間違いありません。
スタンダードがあってこその高級ではないでしょうか。と書いていました。

航空会社の国際線には「プレミアムエコノミー」クラスがあります。
プレミアムとエコノミーという相反する言葉そのものが分かりにくいうえ、
その上にはビジネスクラスとファーストクラスもあります。プレミアムという
言葉が安く使われ過ぎているような気がしてなりません。
と結んでいます。

確かに。
「高い安い」って言っているようなみたいで、なんのこっちゃか分からいですよね。(笑)

あたくしは特に「ザ・プレミアム・モルツ」が280円というのが気になります。
きっと、サントリー内でも賛否両論(多分、否の方が多いと思いますよ、小森さん)が
あるんじゃないでしょうかね。

かなり、営業マンが頑張ったのは凄いことです。
新規で取るよりも他者メーカーをひっくり返して自社のビールにする方が評価が高い
と聞きましたので、頑張った営業マンは鼻高々でしょうね。

でもね、店舗数のスケールメリットもあり納品価格と企業努力でその値段にして
いることには同業者としては異論はありません。ただ、バカ正直に「ザ・プレミアム・
モルツ」を付加価値として提供しているあたくし達としては・・・・・?複雑です。
(原価が完全に合いません)

何をもって「高級」とか「プレミアム」と呼べばいいのしょうか。。。。。

追記 鳥貴族のオーナーさんは大倉忠司さんと言います。
息子さんは関ジャニの大倉忠義さんです。

羨ましい限りのPRですよね。

当然のごとく事務所にはクーラーはないのに肌寒いです。
やっぱ、夏をあきらめなきゃダメか・・・・・。