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”ライオンと呼ばれた男”

つい最近「ライオンと呼ばれた男」と言う、1988年公開された
ビデオを観ました。(もちろんVHSだけど)

実は二度目で、最初に見たのは彼これ17,8年前くらいです。
あたくしが昔から(二十歳前後くらい)の理想のような生き方を
表した作品だったからです。

”ジャン・ポール・ベルモンド”扮する主人公”サム・リオン(ライオンと言う意味)”
は、3歳で母親に捨てられて、サーカス一座に育てられます。
そこで、活躍をしていくのですが、空中ブランコから落ちてしまいます。

その後、”サム”は清掃業で大成功を収めますが、
あまりの忙しさと、子供達の自立の為に一ヶ月間大西洋を航行しますが
海の上まで会社の決済を求められて、遂には途中で救急用のボートを切り離して
消息を絶ってしまいます。

それで家族や友人達は死んだと思い葬式までだします。

”サム”は作家や歌手になりたかったので、成功と引き換えに
自分を見失ったと考え、第二の人生を送るために「タヒチ」や
「サンフランシスコ」「シンガポール」と自分を振り返る。

それから2年が過ぎて”サム”は野生動物を観察するために
「アフリカ」にいたが、そこで、以前フランスで”サム”の会社で働いていた
”アル”という清掃員に見つかってしまう。(もちろん”サム”は清掃員のことは知らないが)

で、そこで子供達の経営している会社が、知人に乗っ取られて
潰されそうになるのを知り、その清掃員の”アル”とフランスに戻り、
純粋無垢な”アル”を通して、挨拶の仕方から、相手の身になって接することや
何事にも驚かない、などの処世術を教えて自分は表には出ず
傾きかけた会社を立て直していくのです。

立て直して行く間、“アル”に「相手がきっとこう言って来たら、こうのように言うこと。
とか、このように言って来たら、相手は怯むはずだ。怯んだらこう言うから、
そうしたらこうしなさい。」と、

仕事や人の行動パターンや心理を熟知した指示で”サム“の指示で”アル”は
次第に子供達からも信頼されて、見事に会社は立ち直りますが、
形上“サム”は死んでいるので、しかも実際は本心ではないにしろ、一度は子供達と
会社を捨てた身なので、今更出るわけにも行かない。

が、ひと目子供達の姿を見たくて、”アル”の実家で町外れの
寂れたホテル兼ガソリンスタンドで働きながら、身を潜めていた”サム”の
所へ”アル”が「お父さんに、よく似た人が働いている」と言い、連れて来ます。

会いたいけど、会えない。父としての苦悩を”サム”役の
”ジャン・ポール・ベルモンド”が見事に演じています。。。。。

結局は娘に見破られてしまいますが、その愛娘の”ビクトリア”は
どこか父に似た”アル”と結婚をすることを決めます。

それを見届けて”サム”は再び「アフリカ」へ行き、動物保護の仕事をしながら
大好きな”ライオン”や動物達と、何の憂いも無く悠々自適な第二の人生を
送ると。と言うお話しです。

面白かったし、色々と考えさせられます。
やはり、忘れていたのもありますが17.8年前に観た自分と、
と言うよりも、26.7歳のあたくしと、43歳のあたくしでは、
「あ〜、あの時は、そこまで感じなかったな〜」と言った、微妙な気付きや
感情を知るものですね。

もし、皆さんも興味があったらどうぞ。
ファイル 713-1.jpg
(VHSだけどね)