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人には”長所と短所”がある。

以前に中国人留学生のアルバイトを雇用しておりましたが、
面白いな~と思ったのが、まずは彼らのネットワークです。

常に今の環境より条件面で良いところを探しており、
特に賃金面では非常にシビアで、問答無用で
「ブチョウ、アシタ チュウゴクに帰ることになったのキョウデ
ヤメマス。」(えーっ!!)

とか、中には「ブチョウ、モット オカネをモラエルところが見つかったので
キョウデヤメマス。」(えーつ!!)

と言ったようなことがよくあり、かなりその辺のネットワークは凄くて
ある意味において”CIA”並みの情報網を駆使しております。

確かに、違う国へ来て必死に生きていかなければいけないので
少しでも条件の良いところへ移りたい気持ちは分からないでもないですが、
それにしてもあまりにも唐突で、人の問題もあり大変困りました。
で、2,3日後に中国に帰ったはずのその学生が、普通に自転車で”ススキノ”を走っています。

「帰るって、日帰りだったのかよ!?」(笑)
(もちろん、全ての人ではないけどね)

そういえば、このような人もいました、
キッチンの料理長が辞めることになり「困ったな~」と。

すると、キッチンでアルバイトをしていた上海から来ていた
留学生が「ブチョウ、ワタシがリョウリ ツクルヨ。」
「えっ!?でも、シさん料理作れたっけ?」
「ウン、チュウゴクではヨクツクッテタカラ。イエデダケド。」

「シさん、気持ちは嬉しいけど、家庭料理ならお客さんには出せないよ。」
「ドウシテ。」
「どうしてって、家では多少失敗してもいいけど、店はお客さんから
お金をもらうからある程度のレベルじゃないとね。」

「ソウダ!ブチョウ、リョウリノメンキョアレバドウ?」
「シさん、調理師免許があっても作れないとダメなんだよね。」
「ブチョウ、イチドシャンハイにカエッテモイイ?」

「どうすんの?」
「メンキョヲ モッテクル。」
「あるの?」
「ナイ。」

「じゃあ、どうやって?」
「ダイジィウブ、メンキョナンテ イクラデモ ツクレルカラ。」
「ハァ~?偽造免許!?」

「ダイジョウブ、シンパイナイヨ。ソレヨリ ブチョウ リョウリチョウにナッタラ
イクラモラエルノ?」
「・・・・・」

このような会話が日常茶飯事でした。
しかも、お金の話をするときには必ずささやくような声で言って来ます。
それは同胞であるはずの中国人がいればなお更でした。

あたくしたちは「中国」と言えば、ひとくくりで見てますが、
正確に言うと、あの人たちの中では違います。

特に北京人と上海人は。分かりやすく言うと東京人と大阪人のようです。
しかも、あまり仲が良くない。

一度、北京からの留学生に中国のことを聞こうと思い、
質問したら、「上海人はお金に汚い、人を騙す」とか、「内蒙古人は野蛮だ。」
と、そして「北京の人たちは文学が盛んだから、教養があるんだよ。」と。

で、今度は上海の人に話を聞くと「元々は”南京”が中国と首都だったから
上海人が一番なんだよ」と、これまた譲らない。

そういえば、上海に行った時に通訳の人は元大学の先生で
お金にならないので、日本に通訳の仕事で出稼ぎに行ったことがあると言っていて、

そして、大手の企業の通訳をしていたけど、もっとお金になる肉体労働に移り、
それからもっとお金になる”ゴト師”になって、日本各地を転々として沢山お金を稼いで、
上海に新築のマンションを買っていました。(招待されましたもん)

「カトウさん、ニホンデは稼がせてモラッタヨ。ショウバイのことなら上海人が
イチバンね。でも、台湾人にはマケルネ。あの人たちはアタマガいい。
違法行為を考えるのは、ワレワレ上海人よりも台湾人にはカナワナイね。」

「なんのこっちゃ、このおっさん。」と思いましたが、
「ニホンで稼がせてモラッタブン、こうしてニホンから来た人に恩返しね。」と
言うだけあり、自分の実家やマンションで食事をご馳走してくれました。

「カトウさん、いいことをオシエテあげようか。」
「何ですか?」

「北京の人が考えはじめた時には、もうすでに上海人は事が済んでるね。」
と、言っていましたっけ。(どうでもいいんですけど、そんなこと)

「センセ(と呼んでいました)、アタシ早く ニホンへカエリタイね。」
「カトウさん、スメバ ミヤコヨ。 ハハハー。」

一般の中国の方は”憎めない隣人”なのです。。。。。