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百の言葉より一つの行動。

最近は日本の教育レベルもモラルも下がってきています。
政治家や役人、それに良くわかんない団体なども色々と
検討はしているみたいですが、あまり期待は出来ないでしょう。

これは政府や教育関係者だけではなく、保護者もそうですし、
世間や低レベルなマスコミも含めて、『国策』として取り組まないと
ならないと思うのです。

『国策』として取り組むという事は、特に現場の教師は
相当の”覚悟と使命感”を持ち”真の教育者”としての言動が
必要ですし、当然保護者も学校を信頼しなければいけません。

例え、おかしな団体やマスコミが騒ぐような事態になっても
「いいから、ほっとけよ!」とか、そのように騒ぎ立てる人達を
完全に”無視”するくらいじゃないと頓挫してしまいます。

いぜれにせよ、本気でやったとしてもまともになるには
最低でも20年はかかるのですから。

しかし、いくら制度を作っても一番大切なのは子供に対する
”愛情”こそが”教育”の根源ですよね。前置きが少し長くなりましたが、
本日は”真の教育者”として、また”真の大人”としての姿を紹介します。

ここから、

ある高校で夏休みに水泳大会が開かれた。
種目にクラス対抗リレーがあり、
各クラスから選ばれた代表が出場した。


その中に小児マヒで足が不自由なA子さんの姿があった。
からかい半分で選ばれたのである。


だが、A子さんはクラス代表の役を降りず、
水泳大会に出場し、懸命に自分のコースを泳いだ。


その泳ぎ方がぎこちないと、
プールサイドの生徒たちは笑い、野次った。


その時、背広姿のままプールに飛び込んだ人がいた。


校長先生である。

校長先生は懸命に泳ぐA子さんのそばで、
「頑張れ」「頑張れ」と声援を送った。


その姿にいつしか、生徒たちも粛然(しゅくぜん)となった。


              『致知』2007年12月号
               特集テーマ「喜びの種をまく」より


粛然=真剣な気持ちで受け止め、つつしみかしこまるさま。

教育者(大人)は、このたった一つの行動で泳いでいた子供にも、
野次った子供たちにも”これからの人生で大切な物は何か”を教えられるのです。