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雨音はショパンの調べ。

今日は雨ですが、どうせなら何か嫌な事とかを
思いっきり洗い流すくらい降ってくれるのも案外
好きです。

高校を卒業をして東区の「国際技研」と言う建築
業で働きました。札幌での仕事はビル等の鉄筋の
ガス圧接で道外に行くとレールのガス圧接をしてい
ました。

その頃の建築業の休みは月に2回の隔週休み
でした、冬以外はね。ガス圧接というのは、まず
鉄筋と鉄筋の緬をサンダー(杉山じゃないよ)と言う
片手で持てるグラインダーで簡単に磨き、そのあと
その鉄筋と鉄筋を押さえる器械で固定して、バーナ
ーであぶり、くっ付けていくのです。

まず、そのサンダーで指やら手を切ります、しかも
一瞬の出来ごとなので、あまり痛くない。一番きつい
のはそのバーナーであぶるときはその周囲が40度
位の熱気に包まれますので、夏なんかは常夏なんて
代物ではなく『灼熱地獄』に陥ります。

本当に作業服の汗が塩になるんです。でも、不思議
な物で人間、慣れというか諦めというのか良くわかりま
せんがどうせやらなきゃならないので淡々とこなしていく
んですね。

そう、あれは入って一年目の寮生活のことです、他に鉄筋
家と同じ寮だったので、よく同期で酒盛りをしたりしていました。
大体、数少ない月2回の休みの前に飲んだりするのです
が、誰かが「おい!みんな明日は雨だぞ、雨、降水確率
80%だってよ!」その瞬間数人が「よーし!明日は休み
になるから中山の部屋に集合だ!」と言って酒盛りが始まり
ました。

みんな何か特別ボーナスでも貰ったように、思いがけない
ことを喜んで夜は更けていくのでした。。。。。

翌朝、「チュン、チュン」と言うすずめのさえずりで目を覚ました
あたくしは、一瞬何が起こっているのかよく分からず頭越しに
ある窓のカーテンを物凄い勢いで「サッー」と開けると、信じられ
ない位の青空、それも雲一つない確実に今日も30度は越す
だろうと思われる晴天。

その瞬間、あたくしが出た行動は一旦横になり目をつむり、可
愛いすずめのさえずりを聞きながら「何かの間違いだよな、何かの」
と頭の中で何度もリフレインさせてから、それから「アーッ」言いながら
ベットの下にひざま付き「どうか今からでもいいので雨が降って仕事
が休みになりますように」と、よくキリスト教の人がそうするようにあたく
しは必死に祈ってしまいました。

が、しかし、現実は残酷でなものでいつものように6:30分に起床
を告げる非常のベルが「ジリリリー」と寮内にこだましました。みんな
各部屋から出るときにうつむきかげんで無言ですが、明らかに「誰よ
雨だって言った馬鹿は、何が80%だよ」と思っているのがありありの
光景でした。

もちろん、それから天気予報なんて信じるものはいなくなりました。
そりゃそうでしょう、あの日は「記録的な猛暑」になったのですから。。。。。

そう言えば昼休みに聞こえたカーラジオから小林麻美さんの「雨音は
ショパンの調べ」が掛かっていたな・・・・・。
あたくしだけかも知れませんが、雨の日はよく眠れます。