「リーゼント」、なんて格好良い名前なんでしょうか？
と同時にこのリーゼントと言う響きを聞く度に「甘く切な
くやるせない」青春時代を思い出すのでした・・・・・。

あたくし、中学、高校とほとんどリーゼントにしていまし
て、途中一度角刈りと数度のパンチパーマでしたが、
少しクセ毛なので「アイパー」をかけてからほとんどは「リー
ゼント」にしていました。

はじめてリーゼントにしたのは、中２の頃で今から考える
と「剣道部」のあたくしはスポーツ刈りだったのでそのスポ
ーツ刈りが少し伸びた頃に、無理やり前髪を上に上げ
ていました。（多分、経験者はわかると思いますが）

次に中三になる前の春休みを境に本格的にリーゼント
、いえ正確に言うと世界で２番目に似合うほどのリーゼント
の持ち主になるのでした。（ちなみに一番はプレスリーでは
なく、ジェームス藤木なわけではあるはずもなく、ジェームス・
ディーンです）

リーゼントの初級の時には資生堂のブラバスやヴィンテージ
やらのトップブランドを使っていましたが、中級、上級になると
「柳家ポマード」や「丹頂チック」「MG５」などを愛用するよ
うになりました。

調度、その頃に木曜夜９：００～「ザ・ベストテン」と言う
歌番組で「THE CRAZY RIDER 横浜銀蝿 ROLLING
SPECIAL」、通称「銀蠅」が「ツッパリハイスクールロックロー
ル（登校編）」でテレビデビューを果たして、全国的にリーゼント
に革ジャン、ドカン、それにカバンに赤テープ、白テープブーム
を巻き起こしました。

それに前後して、ロックンロールブームがあり「原宿クリーム
ソーダー（クリソー）」や「ペパーミント」などもあいまって、当時
は似合う合わないは別にして、クラスのほとんどはリーゼント
にしていました。（中には額（ひたい）が猫くらいなのに無理
やり青剃りにして出血をしてまで、リーゼントにしていたツワモノ
までいたくらいです）

ポマードと同様にリーゼンター（今作りました）から愛された整髪
料が「グリース」と言うやつで、こいつをつけると落とすのに中々
しんどく石鹸で２度、３度洗う代物なんですね。（若い時にこれを
愛用していた人達は、ほとんどの人が現在ゲーハーか危険が
危ない状態になっております）

あたくしたち「リーゼンター」は、他人から見ると「何？いつもと変
わらないじゃん？」と言われるのが物凄く心外で、友人が学校
を休んだ理由が「髪型が決まんなかったから」と言うなんとも潔く
、それを聞いた仲間の「リーゼンター」はみんな一応に同情と畏敬
の念を抱いたものでした。うん、懐かしい。

逆に気持ちよく決まると、まったく用事もないのに他校の女子が
集まるバスターミナルに行って、エキストラのように何度も行き来
きをして自慢の「リーゼント」に横だけクシを入れてジミーのように
足を組んで上目遣いでポーズを決めるのでした。（あっジミーって
ジミー大西じゃなく、ジェームス・ディーンの事ね）

あたくし批判を恐れずにもう一度だけ言いますが、本当に世界
で２番目に「リーゼント」が似合っていたんです。

えっ？なぜわかるのかって？　

うん？いや、それはそのうち。。。。。