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今は昔と違って・・・・・。

今は昔と違って北海道や東北の人たちが冬に出稼ぎに来ることは殆どないと聞きました。
冬の数ヶ月間、お金を稼ぐためとはいえ家族と離れるのは出稼ぎに出る方も残る方も
心配で寂しいものです。

その昔、建設業で働いていた時には冬だけではないのですが、それでも雪が降ると札幌の
工事現場が少なくなるので、青函トンネルや関東の方へ仕事へ行きました。
あたくしたちは出稼ぎと言うよりも”出張”で来てる感じでしたが、練馬の建設屋さんの寮で
寄宿していると、あちこちから来ているので色々な方言が飛び交っておりました。

主に茨城や栃木、そして山形や秋田なんかからが多かったです。
たまに九州から来ているグループも多く、その方達はあまり関東の人にはなじめなかったのか?
お風呂で一緒になると「北と南は合うね。関東の人間は冷たくてダメだ」と言うような話を
していたのを覚えております。

毎年、秋田から出稼ぎに来ている”あきやん”と言う方がいて、その方は昼も夜も働いて
いたので、周りから「あきやん、働き過ぎてだんだんと目がくぼんで来てるぞ」などと
冷やかされていましたが、農家をやっている”あきやん”はそれだけでは家族を養えらしく、
出稼ぎにきたいる間は稼ぐだけ稼いで痩せこけて目がくぼむまで働いていました。

その時には何とも思わなかったけど、今にして思えば家族のためにお金を稼ぐために
皆必死だったんですよね。そう思うと、「働き方改革」やら「最低時給」やら、「労働時間がどうの」と
もの凄く変わったな~と思います。

当時は札幌に居ると、夏は隔週休で月に2度しか休みはありませんでした。
本州への出張では週一の休みでした。で、この時期は関東方面では熱さとの闘いでしたね。
8月に入ると、お盆休みで実家の芦別へ帰ることが楽しみで、仕事の励みにもなっていました。

今は出稼ぎに行かなくとも何とかなっていますし、休みも沢山増えて見た目は良い環境に
なりました。しかし、確かに馬車馬のごとく休みも労働時間も関係なく働きヘトヘトでしたが
あれはあれで働く意義を感じたし、働いてもらうお金のありがたみを実感していました。。。。。

追記 何が良くて、何が悪いとかではなく一所懸命に働ける環境があるだけで
幸せだと思える人生にして行かねば・・・・・。

休みの日に屋上で洗濯機の回るのをずーっと見ていた職人さん。今から思うと
50代前後でしたが、ずーっと寮に居たんだけど家族は居なかったのかな~。
横浜方面での仕事で、トラックを普通に運転していた黒人ドライバーが新鮮でした。