ブログ

記事一覧

笑顔に、笑顔は集まる。

昨日、何の気なしにテレビを見ていたらNHKで「プロフェッショナル」と言う
反響があった中の再放送をやっていました。
昨日のは「笑顔に、笑顔は集まる~メイド・hitomi」と言う、14年間秋葉で
メイドをやっているカリスマメイドさんのお話でした。

あたくしが「メイド!?」と微妙な反応は分りますよ。(笑)
確かにこれまで興味はなかったですからね。しかし、今回の放送を見て
見方が変わりましたね。hitomiさんは「萌え萌えきゅんきゅん」などの今は「萌え~」
などと普通に使われている言葉などを発案した方で、メイドのカリスマと呼ばれています。

で、何があたくしに引っ掛かったと言いますと、「メイドと言う仕事に誇りを持っている」
「そのために一所懸命」と言うこと。そのために偏見や事件(秋葉の連続殺傷事件)などを
乗り越えようと一所懸命さが伝わりました。

見ていて、「似てるな~、俺たちに」と共感しました。
今では外食業だとか飲食業などとカジュアルな感じで呼ばれていますが、
あたくしが入った頃は「水商売」とか「夜の商売」でしたからね。
確かに、ダークな雰囲気がプンプンしてましたし、お酒をお金と女性を扱ってる分
様々な欲の世界でしたしね。

その中で、前にも書きましたがあたくしが入った会社は「飲食業を変える!」と。
正確に言えば「飲食業で働いている人間とその家族を幸せにする!」その為には
「誇りのある仕事にさせる」でした。それには、「来たお客さんを徹底的に喜ばせる」
「お給料を同年代の職業より高くする」とね。

で、当時は今のように飲食と言っても”飲”がメインだったので、売り物と言えば
お酒と自分自身でした。また、カラオケなども活用して。
だから、ただ「いらっしゃいませ!や水割りを作れればいい」なんてのは務まりません。
なんせ、初めて人、それも同年代とか異性ではなく年上や同性と話さなくてはいけない。
もちろん、「何を話していいのか?」分らないし、話したとしても会話が続かなくて、
何とも言えない空気が流れますが、そこで「では、ごゆっくりして下さい」と言って
席を外す訳にはいきません。そこで帰ってきたら負けなんです、お客さんにも自分自身にも。

だから、どんなに盛り上がらなくともシラケても嫌われても余程のことがなければ
その場から離れることはありませんし、許されません。カウンターならば1対1か2なので
いくらかは楽ですが、これがボックスだと1対3、4。時には1対8や10、15何てザラ。
盛り上がらないとマジメに辛い、けど、逆に盛り上がるともの凄く嬉しく楽しい!!(笑)

なので、色々とお客さんとの会話作りのネタをいつも探していたし考えていました。
また、スタッフとも共有したりもしていました。なので、同じ会話でも最初の頃と3ヶ月後では
360度(あっ、元に戻ってる)、180度違うしウケるんですね。慣れもありますが、上手く
お客さんの心理を突けるんです。その後は”水を得た魚”のようになるんですね。(笑)

なので、最初に「食」を切っ掛けで来るお店でなくて「人」で良かったです。(逃げ場がないから)
己自身で楽しませるしかないんですから強くなります。また、「どうやったらもっと楽しんで
くれるだろう?」といつも考えてるから自然とアンテナが高くなるので色々なものが
見えるし、キャッチします。それを店で実践すると盛り上がるので自信が付く。
自信が付くから”やりがい”になる。”やりがい”があるからもっと、もっととなる。
それを他のスタッフも見てるので、そのスタッフも負けないように頑張る。結果、お店が
繁盛していると言う相乗効果だらけ。(笑)

また、そのように慣れないながらも新人が一所懸命に頑張る姿や、その新人が
成長して行く姿にお客さんが『共感』して、あたくしたちの仕事や生き様を認めてくれるし
リスペクト(敬意や尊重)もしてくれるんですね。

お陰様で大勢の、本当に大勢の多種多様なお客さんが来てくれました。
それは、あたくしたちが好きなお客さんや楽なお客さんに逃げないで、苦手なもしくは
この仕事に偏見を持ち理解してくれないお客さんにも逃げなかったからです。
「別にイイや」と思っていたら、きっとつまらない店とスタッフのたまり場になっていました。
どうにかこの仕事を理解して欲しい、認めて欲しい!それは自分自身を理解して欲しい、
認めて欲しい!と言う強烈な思いがあったからなんですね。

そんな思いを昨日の「笑顔に、笑顔は集まる~メイド・hitomi」を見ながら懐かしく
思ったのと、忘れかけていたことを思い出しました。なので、「これは!」と思ったので
テレビの付いているお店に電話して「NHKでメイド!見れよ!!」と。(笑)
きっと、「メイド!?社長・・・・・?」と思ったでしょうね。(笑)

「笑顔に、笑顔は集まる」いいタイトルですね。。。。。

追記 
さぁ、お帰りなさいませご主人様、お嬢様。(笑)
そうそう、明日は”夏至”ですね!なので、明日の夜明けから陽が沈むまで
一年で一番長い日ですよ!!飲みに出るにはもって来いじゃないですか!!(笑)
やっぱ、あの頃の話をしたり思い出すとこの曲なんだよな~・・・・・。