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知らなくて良かったんだよ。それは俺の仕事だから。

先日、”丸か”に居た元スタッフと話しました。
当時の懐かしい話から、今だからぶっちゃけれる話など・・・・・。

「俺、いつも不安と闘っていたよ、今以上に。だから、常にイライラして
いたんだよな。」
「どうしてですか?」
「やはり、業績と資金繰り。あん時は本当にヤバかったから。」
「私、全然そんなこと知りませんでした。」
「そんなことさ、例えば親が子供に台所事情を話す?不安にさせるだけ
だから話さないだろ?そんなもん。」
「ふ~ん・・・・・」

話していれば何かが変わったのかも知れないし、変わらなかったのかも
知れない。けど、経験上、当事者じゃないと所詮は他人事なんですよね。
いくら、会社の人間に「会社にお金が無くて、業者さんや家賃や給料を
払えるか困ってる。」と言っても、その時は深刻な顔をしますが、数分後
には、どこ吹く風ですから。(笑)

中には「何かできることないですか?」聞いてくるのも居るけど、まさか
「そうだな、200万程貸してくれないか?」などとは口が裂けても言えません。
「ありがとう。その気持ちだけで充分」と言うのが精いっぱい。

普段偉そうにしている分、この資金繰りを何とかするのが社長の
一番の仕事ですからね。皆はお店で精一杯がんばって、お客さんに喜んで
もらってまた来てもらうことで1円でも業績を上げてくれることが仕事。

一人でいる時はもの凄く不安で、頭の中は「お金、お金、お金、支払い、
支払い、支払い」と巡っているのですが、不思議なものでスタッフたちが
事務所に集まって来て、顔を見て、何気ない話なのに元気になるんですね。
それで「別にダメになろうとしてやってんじゃなく、俺も皆も良くしようと
して頑張ってんだよな!よし!頑張るか!!」と、気合が入ると言うか
ほとんど開き直ると言うのか、あたくし自身がもの凄くテンションが上がっていたので
さっきのスタッフも他のスタッフも気づかなかったのかも知れません。(笑)

今、あの時のような状態になったとしても、きっと言わないでしょうね。
それはあたくしの仕事で、スタッフには不安や心配を掛けないで思う存分
お店で力を発揮して欲しいですからね。。。。。

追記 あの頃、「俺、何のために会社やってんだ?赤字にするためか?俺一体何やってんだ?
皆に夢を語れもしないで。俺、こんなことをするために会社やったんじゃねーよな。
絶対にこのままじゃ終われねーよな。皆と離れ離れになるのも嫌だし。
でも、どうしたらいいんだ・・・・・。」
当時、この曲にずい分と助けられましたね。
だよ、”順ちゃん”(笑)
さぁ、がんばろうぜ!!
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