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『嵐』の日には、

風が強いです。そして何だか不気味です。
何でも、夜から朝にかけて『暴風』になるそうです。
まさに『嵐』の前の静けさとはこのことを言うのですね。

あたくし実は『嵐』が好きです。もっと言うと『台風』も
好きです。なので、小学生の時に学校へ行く時に
物凄い『暴風』で、炭住(炭鉱住宅)のトタン屋根が
飛んで来て、前を歩いている人の足に当たるくらいのがり、

そんな中、あたくしと「ムラ」と「さいごマン」の三人は、
ゲッラ!ゲッラ!(ゲラゲラではなく)と笑いながら、
何が嬉しいいのか”バカ騒ぎ”をして通学してました。

教室にいても『ガタガタ』と窓は鳴るは、「ヒュ~」と
風の音は聞こえるわで、女子なんかかなりビビッて
いましたが、それをまたからかうので、

「せんせーい!かとうが私の方を見て笑うんです!」
などと、まったくもって”いらん”ことを言うのです。

それで、担任の塩見先生に「かとう、余計なことすんな」と。
ほんでもって、あたくしは「先生!じゃあ、変な顔を注意してください」
と言ったら、その女子がわざとらしく泣いてしまい、
筋書き通りクラス中の女子が「あ~あ、かとうが泣かした、
かとうが泣かした」と大合唱になってしまったのです。(最悪です)

で、塩見先生が「かとう!だから余計なことを言うな!
人の嫌がることをするな!!わかったか!!!」と言おうとする前の、
「わか」で、握り締めた”チョーク”で思いっきり拳固をはられました。

先生が大人げがないのか、はたまた小3とは言え、女子の”ウーマンリブ”に
押されたのか、かなり力が入っていて”チョーク”がめり込んだのかと
思うほど痛かったです。(正確には痛がゆい)

休み時間は休み時間で、ビビる大木になりながら”リリアン”
なんぞを編んでいる女子を尻目に男子は、「よーし!誰が
この風の中で一番元気がいいか比べるぞ!」とまったく意味のない
ことを誰かが言ったので、さっそく窓から中庭へ出て皆で
「うぉー!」とか「あー!」とか、中には「ピン立ち!」などと訳のわからん
ことを大声で言いながら騒いでおりました。(アホです)

すると校内放送で、あの変な「ピポポポ~ン」と音が鳴り、
上級生らしき人が「中庭で遊んでいる生徒は、危ないので
大至急教室へ戻ってください」と放送されましたが、

一番先に入ると「負け」なので、みんな誰かが先に入るのを
意識して入りません。それで同じような校内放送が3回ほど
流れた時に、教頭先生以下5~6人の先生達が来て「コラッ!お前ら!
早く中へ入れ!!」と大声で怒鳴られたので、みんな勝ち負け
なんかM78星雲まですっ飛んで行き、我先にと窓から教室へ駆け上がりました。

また、この時に違う怒声も聞こえてきたのです、
「お前ら!土足だろ!!」と・・・・・、合ってます。

今度はあたくしたち男子がビビる大木になり、「うわぁー、やべかった!」
と口々に言っていると、塩見先生が物凄い形相で教室へ
入ってきて、「中庭へでた奴ら前え出ろ!」と、おっしゃったので、

中根君と荒木と数人以外のほとんどの男子生徒が前にすすむと、
一人一人「ビンタ」をもらいました。

えっ!?そのくらいで「ビンタ」はやり過ぎ?
いえ、いえ、あたくしたちの行動はとうぜん「ビンタ」ものですし、
それに公平にもらいましたが何か。

塩見先生が言うには「もし、お前らに何かあったらどうするんだ!
危ないだろ!!」と、真剣に叱ってくれました。

ただ、一つ解(げ)せないのは、「どうせ、かとうがやらせたんだろ!」です。
何か、あればあたくしか隣のクラスの”山田誠”なのです。
まぁ、確かにほとんどはそうですから、一つや二つ違っていても別に
いいんですけどね。(笑)

が、しかし、あたくしたち男子が一番頭に来たのは、『女子達』です。
あたくしたちが、命を懸けてあの『暴風』の中を我慢比べをしたのに
『告げ口』をしたのです!!

何が悔しいかって、あんなに張り切って”目立とう”としたのに
女子は誰も見ていないばかりか、”告げ口”と言う暴挙に出たことにです。
(も~、見てよ!)

思えば、女なんてそんなもんですよね。

例えばこうです、「あれ?なんかさっきからこっちの方、見てねっ、?
ひょとして気がある?の。 おーっ!微笑んだ!よーし、では、こっちも熱い視線を送ってやれ!」
するとしばらくして、違う男が来て「なんか、あの人さっきからこっちをずーっと
見てくるの、気持ち悪いんだけど」と。(考えすぎ?)

でも、似たようなもんですよ、きっと。

で、全校集会の日に「先日の、風の強い日に一部の生徒が中庭に
出て、放送で注意をしても聞きませんでした。ちゃんと守るように
して下さい」と、放送部の部長の”おおぶちさん(女子)”が言いました。

「うるせぇ、ブス!」と小声で言ったつもりが、なぜかその時だけ静けさに
包まれてかなりの感度で聞こえてしまい、”おおぶちさん”は一瞬、声が止まり上目遣いで
全校生徒を睨み付けたら、全校生徒の半分くらいが「クスクス」と笑っておりました。

ごめんなさい”おおぶちさん”、言ったのは、あたくしです。

それにしても『嵐』の前の静けさもいいですが、”ガタガタ”と窓や壁がきしむくらいの
『暴風』や『台風』は本当に楽しくなります。。。。。

あっ、「ピン立ち!」と言ったのは”あたくし”と”一也”です。。。。。