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満足はしていません。

「御社(加藤商店さん)の系列のお店の方達はヒューマンスキルが
高いですよね」と言われることがあります。褒められて悪い気はしない
のですが、あたくしは素直には喜びませんが、一応「ありがとうございます」
と答えます。

で、次に「でも、まだまだなんです」と返答すると、「え!?そうなんですか?」
と驚いた表情になるのですが、あたくしにしては謙遜とか厳しすぎる目で
見ているとか、まったくそんなんではないんですよね。

そもそも、サービスも商品も、いや何にしてもそうなんですけど、「もう、これで
100点だ!」ってないと思うんですよね。もし、「100点満点!これで頂点、
何も言うことない!」などとなったらその時点で既に下降線(質が下がる)を
たどっていると思っていますので。

仕事は、特に人的サービスは絶対に100点は無いんですね。
つーか、そうなるはずがないんです。だって、毎日来る人は違うし、例え
毎日来る常連さんだって、毎日同じ感情ではないですから。

また、店によってサービスの形は変わってきます。
商品主体、人主体、雰囲気主体、回転率主体など・・・・・。
それと、客層やサービスする人が年齢を重ねるごとによって変わって来ます。

ただ、基本は「目の前に居る人を楽しませよう。気持ち良く帰ってもらおう。
寂しくさせたくない。」と言うのは、年齢、業態、月日が変わっても不変ですけどね。

先ほども言った「でも、まだまだなんです」と言うのは、この商売では
絶対に100点は無いし、また100点にしてはダメと言うか、しないように
することが成長し続けることだと思うからです。

それは決して”ヒューマンスキル”のことを言っているのではなく、丸かと言う会社自体
踏み板一枚を危なげに渡り歩いているようなものと言う意味でもね。
例えば、丸かは現在5店舗あるのですが、それは5階建てのビルが5棟
あるとイメージしてください。その5階建て5棟のビルが輪になっていて、その
真ん中に丸かの建物があります。
ビル同士とそれに丸かが踏み板一枚で繋がっていて、スタッフはいつもそこを
歩いて行き来しているようなもので、途中で落っこちる者、怖くて中々進めない者、
本当は怖いけど何事もないような顔をして歩く者、いつこの場所から抜けようか?
と考えながら歩いている者と・・・・・。

そんな様々な事情があっても店では嫌な顔をしないでサービス(商品も含む)を
心がけています。立派ですよね!?そう、立派です。(笑)

「なら、厳しいことを言わずに満足しろよ!」と?
いえ、だからこそ”満足”してはダメなんです、あたくしに限っては。

なぜかって?
決まっています、こんな所で満足したのなら今までやって来たことが全て嘘に
なるし、先が無い。一番はあたくしがアホになるからと言うのもあるけど。(笑)

遠くにゴールが見えて来て、段々と近づいて行くのですが、太陽や月を掴もうと
走っているように、近づいているようで一向に距離はそのまんま見たいなね。

では、何がゴールかって? どこまでやればいいのかって?
ゴールもここまでもないです。常に”現在進行形”と言うことです。

なので、まったく満足はしていない。
「自分の可能性に挑戦し続けろ!」ってことなんです、自分にも・・・・・。

追記 6店舗なら6階建て、7店舗なら7階建てと店が増えて高くなればなるほど、
それだけ様々なリスクは増えます。なら、「平屋で一つだけでいいじゃないか!?」と
言う意見もありますよね。 間違いじゃないよね、楽できるかもしれないし。

けど、もう少しあたくしは踏み板一枚をおっかなびっくりやって行くし、
あたくしの仕事は、その踏み板を増やしたり厚みを出したり頑丈にすることですから。

まぁ、厚みはあっても長さが足りないとか、ヒビが入っているとかと中々上手く
行ってないのが現状ですけどね。
最後に、あたくしが満足してしまったら、潮時だと思っています。。。。。