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どうなってんの?

あたくし、今ひとつと言うか、まったく理解できないことがあります。
それは、時たまテレビでも話題になる「給食費」を払わないとか、
何かと「クレーム」をつける親がいることにです。

しかも、生活が苦しいのかと言えば決してそうではなく、
単に「常識がないだけ」なんですね。

先日、「PHP研究所の江口氏」の著書にこんなことが書かれて
おりました。

給食費を払わない親の言い分と言うことで、

「義務教育なんだから、払う必要はないでしょう」とか

「強制的に給食を食べさせられているのだから、
そんなもの払う義務はないでしょう」と言ってごねるんですね。
(お前はジャイアンか)

江口氏はこう断じています、
「義務教育の意味が分かっていないのです。国民の義務です。」と。

保育園に支払う保育料を払っていない親が、
全国に八万五千人もいるそうです。

持ち家に済み、外車を乗り回し、
海外旅行にしょっちゅう出掛けているそうです。

そんな自分達の嗜好品や遊行費には使うお金があっても、
保育料は払わないというのです。

そんな親に育てられた子供は一体どうなちゃうのでしょうか?
かわいい子供のことを考えたら、まともな親のすることじゃありません。

ある父親が先生にこう言ったそうです。
子供の日曜日の運動会が雨天延期に。それで平日実施ということになった。
その父親の言ったことが、「私は子供の運動会を見に行きたい。
でも、子供の運動会を見に行くためには会社を休まなければならない。
だから会社を休む分の休日手当てを学校から出してくれ」と。(ちょっとこい!!)

一体、日本はどうなっちゃったんでしょうか?

親も親なら子も子です、こんなことも書いておりました。

ある時、警察に連絡が入ったので、その場所へ行くと
雨の中傘もささずに一人の青年が立っていました。

それで、警察が「どうかしましたか?」と尋ねると、返って来た言葉が、

「雨が降ってきたけど、僕は傘を持っていません。
パトカーで家まで送ってもらえませんか。」と。
(天才バカボン!の”本官さん”なら、間違いなく撃ちまくっています)

最後に江口氏はこのように締めくくっています、
「自己中心的で無責任。自助努力をすることなく、
すぐに他社に頼ろうとする。国民の心が壊れているように感じる。」と。

あたくし、以前にも書きましたが西芦別という”産炭地”で育ちました。
”じいさんもおやじも生粋の炭鉱マン”です。(一応、言っておきますが、
ウルトラマンとか筋肉マンとか、そういのではなく炭鉱で働く人という意味ですよ)

あっちこっちから、様々な人たちが来ます。
危険と隣り合わせの肉体労働なので、大酒飲みも沢山いて、
北海道弁で言うと「やばっちー町」でした。

そのような環境なので、自然と子どもたちも鍛えられて?
時たま、アホな事件が起ったりもしましたが、”特別な事情”がない限り
”給食費”を払わないで平気な親なんていませんでしたし、
”会社を休むので日当を払え”なんて、舐めきってる親もいませんでした。

その代わりと言っちゃなんですが、酔って”どぶ”にはまって、真夜中に
「お~い、お~い、助けろ!」と近所中に聞こえるくらいの大声をだして、
近くの家の人が、そこの家に「おたくの旦那さん、どうにかして下さい!」とか、

これまた酔って、近所の犬に本気で”喧嘩”を挑んで、そこの飼い主に
大の大人が怒られたりするなんて言うのは”日常茶飯事”でした。
(おやじだったけど)

産炭地には「炭住(たんじゅう)」と言って、あたくしの幼少期は地域にもよりますが、
ほとんどが木造で四軒長屋の住宅が永遠と縦・横に連なっているんです。
だから、住んでいる所はかなり密集していました。

大体にして、炭鉱と言う所は1番~3番方まであり、1番方は朝行って
夕方、2番方は昼行って真夜中、3番方は夜行って朝帰ってくるという、
24時間3交代制なので、24時間どこかで誰かが酒を飲んで問題を
起こしてしまうんですね。

それでも”義務教育まで”は、親たちは子どもの”躾”にはうるさかったし、
学校の先生も”筋金入り”が結構いたので、ふざけた生徒は遠慮なく、
ほ~んきで遠慮なく”引っ叩かれ”ましたし、

逆に親の方が恐縮して、学校に馬鹿息子を連れて謝りに来ていました。
もっとも、馬鹿息子だけあって謝りに来たはずなのに、学校に来ると
友達がいるので反省もそこそこに性懲りもなく、照れなのか?おどけなのか、
思いっきり廊下を全力疾走で走り回ったりして、今度は親に”引っ叩かれたり”
するんですね。(兄貴ですけど何か?)

それでも、「親は親の教師は教師の”義務”」を精一杯果たしておりました。

あの頃は、酔ったおやじも、すぐ引っ叩くおふくろも嫌な時もあったけど、
でも、今のあたくしがいるのは、厳しくも温かいそのような地域の環境が
あったからなんだとしみじみ感謝しています。

西芦別東一条三丁目に住んでいた”中野”が学校に来ないので、
友達と学校帰りに家へ行くと、家中がめちゃくちゃで、
あまり働かない中野のお父さんがうつ伏せの姿で頭を抱えていて、
それを呆然(ぼうぜん)と勉強机のイスに座って見つめていた、
”中野”の顔が今でも忘れられません。。。。。

そんな環境の”中野”の家でもしっかりと”給食費”は文句一つ言わずに
”普通”に払っていましたし、運動会には”公休”をとって来ていました。
(多分、公休は使い果たしてたけど)

先程も書きましたが、”特別な事情”がある家庭の為に行政機関が
きちんと対応するのであって、このような自己中心的で無責任なのは、
本当に卑劣な人間です、いえ、それ以下です。

あたくしたちは、やれ政治家が悪い、やれ景気が悪い、やれ会社が、
やれ学校がと他のせいにしますが、こうして生活をしていられるのは、
そのほとんどが、周囲からの恩恵や協力があるからなんです。

あたくしも、たいして人のことは言えた人間じゃありませんが(ホントに)、
人並みに”羞恥心”は持ち合わせているつもりです。

中野は何してんだろ・・・・・。