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仕事への誇り。

土曜日の深夜に、『THE 団塊裁判ショー』と言う番組をやっていました。
多分、観た方もいると思いますが。

内容は「柴田理恵」さんが裁判長になって、団塊の世代は長年家庭を
かえりみないで仕事一筋の”団塊世代のお父さんを裁く”と言う番組なのです。

裁判長には先程も書きましたが「柴田理恵」さんで、
お父さんの弁護人以外はすべて女性という、
なんとなく「森田健作」さんが主演していた”おれは男だ!
に出て来たバトンガール「吉川くん!」の”ウーマンリブ”状態なのです。

それで案件(1)が「趣味に没頭しすぎる夫:ガラクタ収集罪」。
案件(2)が「ぐーたらマスオさん:主夫婦放棄罪」。

それで最後の案件(3)が、
「家庭より仕事優先の鉄道マン:肝心な時に不在の罪」。と言う訴えで、
そのお父さんは高校を卒業してから”鉄道一筋41年”の鉄道マンです。

お父さんいわく「私の仕事は花形の運転手ではなく、縁の下の保安・点検作業だが、
乗客の安全の為に41年間”誇り”を持って仕事をしてきた」です。

しかし、お母さんの方は、
「常に家庭より仕事を優先し、男手が欲しい時には必ず夫は”仕事”で不在。
それを決定的にしたのは、
平成19年に起きた「能登半島地震」の際も不在だった夫に怒り心頭とのこと。

そこで、検事側と弁護側が互いに調査をした結果を戦わせていくのですね。

いくら仕事人間を応援しているあたくしでも、むむむ・・・・・、
これはお父さん不利だぞな、もし。(軽くニャンコ先生)
と、手に汗しながら番組を観ていると弁護側の調査VTRで知られざるお父さんの実態が!!

実はお父さんの勤めている路線は地方によくある「赤字ローカル線」で、
徐々に路線が短くなってきており、少ないながら地元の人や学生の貴重な交通手段であり、
お父さんは、その乗客の貴重な足と安全を守る為に日夜頑張っているのです。

地震のあった日も、一度は家に来て一応家族の安否を確かめてから仕事に向かいました。

これだけならほとんどの方は、
「いくら仕事が大切だからといって、地震の時位は家にいるべきだよ」と思う人が、
丸か世論調査では100人中73人といると言うデータが出ております。
(あっ、一人百役の自作自演ですけど何か)

なぜ、そこまでお父さんが急いで現場に向かったかと言うと、
実は地震の起きた時はちょうど学校が春休みだったのですが、
お父さんは何とか始業式までに、”安全な路線を復旧させて学校へ通わせたい”
という思いが強かったからなのです。

そしてVTRの最後に学生が出てきて、
「あの時は、友達の安否が心配で一応メールとかでは確認できたけど、
やっぱり早く学校で顔を見たかったです」とのVTRが流れて来ました。

そして、自分達の為に復旧作業をしてくれた”のと鉄道さん”へ
感謝を込めた寄せ書きを、学生さん達みんなで書いてくれました。

その光景を見てお母さんもスタジオの女性人も泣いておりました。

そこには、驕ることなく、自慢するでもなく、
ただ、実直なまでに”仕事一筋41年”の「団塊世代のお父さん」がおりました。

あたくし、そのシーンを見ていて何だか”じ~ん”と来ちゃいました。
で、判決の時がきましたよ、

あたくしは、当然ここまで皆もお母さんも感動したのだから「無罪」だろうと。
ところが、判決は以外や以外「有罪」でした、あれれれ?と思っていたら、

裁判長の「柴田理恵」さんが”有罪の理由”をこう述べました。
「それだけ、乗客のことを心配して考えているお父さんなので、当然家族のことも
考えているはずです。それでしたら、定年した時にお母さんを連れて鉄道で旅行に
連れて行く。と言うことで”有罪”にしました」と。(よーっ!加藤剛!あっ、大岡裁きのことね)

はは~、確かにこれなら、どっちの顔も立つし後味の良い判決だなと。

それで、「柴田理恵」さんが、「お母さん、どこへ連れて行って欲しいですか?」
と聞いたところ、帰ってきた答えが 
「韓国」でした。

それって、鉄道旅行と関係ないじゃん!と言ってスタジオ中ズッコケてました。(笑)

見終わって、
つくずく「普段、直接は接しないけど快適な生活はそうした方たちの
お蔭で成り立っているんだよな~」と、改めて感謝した自分がちょっぴりいい奴に思えました。

自分かい!
お父さん頑張れソング!