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店に来る前の”心構え”について。

ことわざに、「男は敷居を跨げば七人の敵あり」とあります。
(男は外に出ると七人の敵がいる。とも)

意味としては、「家庭で守られている時分には敵がいないけど、
一歩、社会に踏み出し活動するようになると、沢山の敵(競争相手など)が
いるものである。」と言う意味です。

今では、社会に出て活躍している女性も多くその限りではないですが、
あたくし、店長時代に部下には好んでこの言葉を使っていました。

あたくしが仕事をする上で大切にしているのは「店は店、プライベートは
プライベート」と言うこと。当時も学生のバイトが多く、しかも社会経験値が
少ないので、どうしても学生の延長線で仕事に来るんですね。

つまり、”心構え”が出来ていないんです。

なので、家から来る人には「男は家を出たら七人の敵がいると思え。」
「学校から出て、店に向っている時から働いているモードに切り替えて来い。」と。

やっぱり、仕事の出来る人、出来ない人って言うのは”心構え”が違います。
着替えてから仕事モードに入っていては圧倒的に遅い。

たまに、店の近くで見ると全くと言っていいほどオーラがなく、すれ違っても
気づかないバイトがいます。街を歩いていても、これまたオーラの一欠けらもなく
ボーッとしている死神博士のようなのもいます。

「いや、自分は本番に強いんで」などと、アホなことを言う輩がいますが、
百歩譲って、そんな人は758人中、一人いるかいないかです。

その日の仕事が上手く行くか行かないかは、仕事前に決まります。
そう、注文が入ってから買い出しに行き、一から作ると時間が掛かりますが、
買い出しと仕込みを終わらせていると、半分の時間で終わりますからね。

因みにあたくしは毎朝、風呂で剃刀で髭を剃るのですが、やはり刃物を顔に
近付けているので緊張します。その時に仕事モードに入るし考えています。

特に店に近づいてくれば来るほどに、良い意味で緊張感を持つことは
非常に大切なんですね。なので、入口の扉を開けた時の表情と声を一番
気にしますし、それがダメだとやり直させるか、「どうした?なんかあったのか?」
と聞きます。どんなに、忙しい日でも、どんなに人がいない日でも、ダメダメな
輩は帰します。

学生だろうが、主婦だろうが、フリーターだろうが、店に入れば関係ない。
だからこそ、「店で着替えてから本番」などと甘っちょろいことをさせないで
家を出たら、学校を出たら、地下鉄の中で、最寄りの地下鉄を降りたら、
と、店に来る前に仕事(戦闘)モードになるようにさせるのも”店長”の仕事と
思っています。

そう、「常在戦場」の心構え。

追記 こんなの見かけました。↓
ファイル 2099-1.jpg先日、街を歩いていている時にあるお店の前で見かけました。
何のためにやっているのでしょう・・・・・?

これって、一歩間違えたらヤバイ意味になりますよね。
「鴨が葱を背負って来る」と。