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環境が人を作り、そして育てる・・・・・。

以前にもこの”トップギア!!でも書いていますが、
あたくしの経験上「人材育成の要諦(ようてい)は”環境”にある」と
強く思っております。

あたくしたち飲食店は、キッチンは仕込みをして料理を作る。
ホールはオーダー聞いてキッチンの作った料理を運ぶ。
まぁ、至って簡単な仕事です。

けれど感情のある人間を相手にしている以上、それだけでは
到底成り立ちません。人間生きている以上日々様々な出来事があり、
現実を生きています。

なので嬉しい事、悲しい事、怒りや憎しみなどが起ります。
店の大小に関係なく、そこにはドラマがある。

人間が生きて行く上で最低限必要なことが「衣食住」の確保と
充実です。その中で飲食店は”食”に入ります。

なので、数ある飲食店の中でわざわざ自店を選んで来てくれたのだから
「いかに楽しんで、気持ち良い気分で帰ってもらうか?」を重要視しています。

また、あたくしはお客さんだけに楽しんでもらうだけでなく、一緒に働く
スタッフにも楽しんでもらいたいと思います。

普通に街を歩いていたら通り過ぎていたかも知れない人。
日頃の生活では話す機会なんてない人、また、苦手な人。
などといった人と出逢い、さっきまで赤の他人だったのに名前や職業、
時には家族構成、それらを通してその人の人となりを知ります。

これって自分自身の視野も広がるし、人生に大きく関わって来ます。
自分が成長する切っ掛けが出来るのですから。

もし、普通に時給だけを稼ぎたかったら、単に料理や食器の上げ下げ
だけしかしたくないのであれば、丸かの店じゃない方がいい。

この仕事をしていてつくづく思うのは
「人間って、容姿や格好じゃないな」と言う事。

笑顔と優しさ(おもいやり)、そして人にお世話する気持ちがあれば
どんどん、みるみるキレイにも可愛くも格好良くもなって行きますからね。

あたくしは人間本来持っている、その”魂”と”可能性”に触れるのが
好きなんです。地方から札幌へ出て来た右も左も分からない子が、生活費の
足しに始めた仕事のなんたるかを知らないで始めたバイト。

そこには、まだ都会に慣れていない自分と、初めて見る・経験する
仕事への緊張と恐れ。当然、最初は叱られ、怒鳴られ、褒められ、泣き、喜び
といった現実が待っています。

そして一年後には、一年前の自分を教えている姿がそこにあります。
それを見て「こいつも逞しくなったな・・・・・」と、本当の信頼と絆が生まれる。
その反面、嫌われるのを恐れ、面倒くさがられることから逃げて、辞められる恐怖
から甘やかすケースもある。 

優しさと甘さのはき違え。

結果、お客さんやスタッフに迷惑を掛け、散々周りを振り回して「俺(私)には
この仕事向いていません」とか「やりたい夢があるので」と言って去って行く。

別に合わないのもいい、夢があるのもいい。
そんなことよりも、「少しでもこの仕事の楽しさを知って欲しかった」
将来、何をするにも「ここでの経験を活かして欲しかった」と。

働く側は軽い気持ちでいいんです。
ただ、迎え入れる会社・店側は本気で向き合う覚悟を持つことで
人ひとりが成長する。また、そのような人間が働いている場所へお客さんを
迎え入れることが限りなく楽しいし嬉しい。

これ、全てその会社・店の環境です。

”テーブルを囲む笑顔が見たい”以前いた会社で学びました。

(有)丸か加藤商店も同じです。
”テーブルを囲むお客さんとスタッフの笑顔が見たい”ってね。(笑)


追記 ”青ご夫婦”昨日はありがとう!
本当に助かったわ!!

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