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「呪縛」

人間と言うものは、
”呪縛”から逃れられないものなのでしょうか?

昔居た会社の部下で役職者の”M”という人物がおりました。
結論から言うとこの”M”は酒癖が悪い。

悪い人間は世間には大勢いますが(もれなくあたくしも
その一人ですが)、酒癖が悪上にだらしない。

酒に女に金に時間にだらしがない。
よく昭和の芸人でそのような人がいますが、そのような人は
芸に俊出ていますが”M”はそこまで何ぼの者でもありません。

単に背が高くて小心者ゆえ声が大きいくらいです。
でも、不思議とお客さんを集めるそこそこの力はありましたので
何度かチャンスを上げても全て酒癖でアウト!!

朝、店に行ってみるとカウンターの電球は割れていて、
”M”はカウンターの中でミイラのような体形でいびきをかいて
寝ていました。(朝と言っても夕方ですからね)

なんでも前の日にワインの試飲会だとか言って、
パブ時代の部下の”N”(その当時は上海月で働いていました)と
一緒に飲んでいたら言い合いになりカウンターの椅子を振りかざした
時に電球が割れたと。

普通ならば、「しまった!」と思い、寝ないで修理するか
翌日に早く来て謝るものですが、寄りによってカウンターの中で
いびきをかいて寝ているのですからね。

一緒にいた”N”は居なくて、電話をしても出ない。
これはもしや「飛んだか!?」と思っていたら、違うスタッフが
「更衣室が中から鍵が掛かっていて開きません!」と。

「ドンドンドン!!ドンドンドン!誰よ!出て来い!!」と
怒鳴ると、中から寝ぼけた声で「すいません、今起きます(開けます)」と。
出てきたのが”N”。

こいつらワインの試飲会で勢いが付いて飲んで、その内口論になり、
で、暴れ出し、そして店のモノを破損させ、そのまま泊り込んでいたんです。
(えっ、もちろん鉄拳マンが登場しましたよ)

それからしばらく経ち、多少は改心した”M”に新店を任せようと
して、開店準備の店で午前中に業者さんと打ち合わせを
入れていたら、業者さんから電話が掛かって来て「部長、店が
閉まっていて中に入れません。一度他の現場へ行きますので、
来たら連絡下さい。」と。

「えっ!?来てませんか?????」
「すいません!オレが今すぐに行きますので!!」

で、”M”に電話しても出ません。
結局、打ち合わせはあたくしと業者さんで進めて”M”と連絡が
付いたのは3時間後。(これも前の日に飲み過ぎていました)

極めつけは、ガッツリと雷を落として一度は他の人に任せようと
しましたが、もの凄く改心したフリに騙されて取り敢えず”M”で
行くことにしたのですが、

なんと何を勘違いしたのか安心して決起集会などと、単にテメェー
が飲みたいだけで、しかもお金がないので部下のチェーン店で飲んで、
朝方の6時過ぎに”身重”の嫁さんに電話をして迎えに来てもらう始末。

しかも、酔っぱらって迎えにきた車のボンネットから駆け上がり
そのまま後方へ踵から落ちて、敢え無く”踵骨折”。

まさかの新店を控えて松葉杖・・・・・。

信じられますか?バカですよね!?反省とか、責任感とか、
人の気持ちを考えるとか持ち合わせていないですよね!?
しかも、酔っぱらって身重の嫁さんに車の運転させるんですよ!?

あたくしも大酒を飲みますが、仕事中は飲んでも飲まれませんし
ちゃんと後片づけをして帰ります。(片づけている内にかなり醒めます)
このようなだらしのない酔っぱらいは人間性を疑ってしまうのです。

この”M”は東京からの流れ者で、最初に働いた店がこれまた
酒乱の店長”I”がいた店。

そして”M”の部下で「更衣室占拠事件」の”N”が働いたパブが
”M”が店長をしていた店。

”I”→”M”→”N”
あたくしはこれを”呪縛”と呼んでおります。

だって、飲んだら”だらしのない”のが本当にウリ三つなんですよ。

まぁ、古くからいるスタッフやお客さんはイニシャルで誰なのかは
分かると思いますがね。

追記 あっ、そうそう最後の継承者でもある”N”はまだ健在です
から。”N”は大分マシになりましたが、でもまだ”呪縛”は完全に断ち切れて
いないようです。
きっと、皆さんの身近な所にいると思いますよ・・・・・。