ブログ

記事一覧

四十歳から伸びるには・・・・・

毎月購読している月刊誌で、永世棋聖の米長邦雄氏がこんなことを
言っていた「四十歳から伸びるには、自分の十八番を捨てること」だと。

将棋の世界では四十歳くらいまでは横ばいか、あるいは少し向上はす
るが、四十歳からは下がる一方で体力や記憶力が落ちていくことが
自分でも分かると。

将棋の世界は突然引退することが出来ないので、上位になっても
必ず挑戦者が出てきて、タイトルを奪われたり、なんであんなのに
負けるのかなと自分でも不思議なくらい、ボロボロに負けるのだそう
です。

それで米長氏はどうしたかというと、若い将士を集めて教えてもらう
ことにしたそうです。そうすることで、かって自分が得意としていた定石
とか必勝パターンとか、栄光の一手が若手に言わせると「先生、その手
は十年前じゃ通用しましたが、今はこの局面では通用しません」と教え
られるのだそうです。

そうやって若手とやっているうちにある事に気づいたのです。それは、
体力や気力が落ちたのではなく、実は十八番の得意技を持っていた
ことが、よくなかったと。それで一度自分を白紙に戻してからまた、成長
してタイトルが取れるようになったと。

普通、自分のやり方でのし上がって、ある程度地位や名誉がついて
くると、中々人に聞くことが出来なくなってきます。ましてや、若い人達
に教えを請うなんて早々出来るもんじゃないです。

この文章を読んで、自分自身をかえりみた今日この頃でした。そうだよな、
自分と近い年齢だけじゃなく、若い人とも逆に人生の大先輩の人にも教わる
気持ちが大切なんだよな~。

多分、最初の一分間でその後は持論を展開して終わりそうだけど。。。。。

(有)丸か加藤商店
中央区南1条西10丁目4-144
011-251-0442(てまひま奥)