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「語る、伝える」と言うこと。

あたくしが人材育成で大切にしている中の一つで
「語る、伝える」と言うものを重要視しています。

技術を覚えさせるとか、自信をつけさせるとかも
そうですが、それらと平行してこの「語る、伝える」
という行動は、特にポイントになります。

今はメールという便利な伝達ツールがあり、相手の
顔を直接見ないので、あまりストレスを感じることなく
また、それだからこそ本音を言えることもあるので、
老若男女問わず使われております。

メールを否定はしません、あたくしも面倒なことなどは
メールで済ませますので。

がしかし、こと『人材育成』となるとそうはいきません。
メールも使うけど、やはり直接会って「自分の言葉で
語り、伝え」また、相手自信からも直接「自分の言葉で
「語らせ、伝えさせる」ようにしないで、メールだけで済ませて
しまうと”一方通行”になってしまうからです。

では、何を「語り、伝えるか?」と言いますと、
仕事に対する考え方や、人生に対する考え方や生き方
などの経験に基づいた話です。(小難しいマーケティングや
原価率がどうのは、後の話です)

やはり「体験や経験」を通した話と言うのは非常に重いし、
それこそ良い体験になるからです。

丸かのスタッフも若い人や仕事も人生にも体験や経験の
少ない人がいます。「若いから」「経験が浅いから」と片付けて
しまうのは簡単ですが、それでは上司・先輩としての役割から
は完全に逃げていることになる。

その人が入る前の会社や店はどうだったのか?
その人が入る前にはどんな人がいたのか?
今あのようにしている人は、昔どうだったのか?自分自身は?
そして、これからどのようにして行くのか?

などと、たくさんの伝説やエピソードや抱負を語たり、伝え、
それだけで一つの物語になることがいっぱいあり、「今現在の悩みや
迷いは自分だけではなかったんだ!」とか「あの人は今では
物凄いけど、新人の頃は今の俺より使えなかったのか!?」
や「会社も一度絶体絶命のピンチの時があったけど、社長初め
皆でこのようにして乗り越えて今があるんだよ」、「こんな会社や店、
人を目指して行きたい!」

などと「語り、伝える」ことにより、会社や人の歴史が
途絶えないで繋がっているということは非常に重要なことです。

仏教用語で”面授(めんじゅ)”と言う言葉があります。
意味としては「文章などで広く教えるものではない重要な教えを、
師から弟子へ直接伝授すること。」です。

若いだろうが、経験が浅かろうが、歴史を知らなかろうが、
上司・先輩はこの”面授”を通して伝えて行くことが”育成”では
重要だと思うのです。。。。。